脂肪腫

初診に適した診療科目

脂肪腫はどんな病気?

脂肪腫は良性の腫瘍で脂肪組織からなります。いわゆる「脂肪のかたまり」です。痛みのないコブで、比較的小さい場合は経過観察となります。
粉瘤・アテロームと混同されることもありますが、化膿したり臭いを放つことはありません。
身体の目立つ部位にできた場合は手術で取り除くことも可能です。悪性腫瘍である脂肪肉腫であると急にコブが大きくなりますが、一部ゆっくり大きくなる症例もあるので5cmぐらいの大きいものは注意が必要です。染色体に異常が見られますが詳しい原因は不明です。

主な症状

脂肪腫は、脂肪細胞が増殖して出来る、腫瘍であり、しこりであったりできものとして症状として現れます。長い時間をかけ少しづつ大きくなります。
基本的には良性の腫瘍であり、痛くもなく健康上は問題ないと言われていますが、ほっておくと大きくなり、神経を圧迫して痛みを伴うこともあります。
体質的には、出来やすい人、出来にくい人がいます。

主な原因

脂肪腫の原因ですが、脂肪細胞の異常な増殖によって起きる良性の腫瘍になります。
脂肪細胞がガン化することによって起きるのですが、これは具体的な理由などは、解明されていません。悪性のものになると、脂肪肉腫と呼ばれるものもあります。
また、外科手術をしても再発するものがあるため、理由はわかりませんが、症状がみられた場合は、早めに病院を受診しましょう。

主な検査と診断

脂肪腫の検査方法には、X線検査やCT、MRIなどの画像診断が用いられ、これらの検査である程度の予想をつけますが、最終的には、顕微鏡等で組織検査を行って診断を確定させます。
X線検査では、瘤のある部位が薄くすけて移り、CTやMRIでは、皮下の脂肪組織と同じ信号を発する腫瘍を認めます。
なお、CTやMRIで検査の際、大きいものや急に大きくなるものを悪性腫瘍の一つ、脂肪肉腫と区別が必要になります。

主な治療方法

脂肪腫では、大きさや悪性腫瘍が疑われるかによって治療法が異なります。小さいもので、痛みなどが出ていなければ、そのまま経過を見続けることが大半ですが、手足など比較的目立つ部分に発生した場合、手術によって取り除きます。なお、この際の手術の多くは、日帰りで終えることが可能です。
一方、5cm以上の大きさがある場合や短期間での成長が顕著な場合、悪性腫瘍との鑑別目的で、組織を採取する手術を行います。