意識障害 イシキショウガイ

初診に適した診療科目

意識障害はどんな病気?

意識障害とは、何らかの形で意識清明でなくなった状態のことをいいます。意識清明とは意識がしっかりとしているということで、覚醒していてかつ周囲を認識できる状態であり、何かしらの形で外界からの刺激や情報に反応できる状態のことです。
意識障害の原因は様々ですが、覚醒は脳幹、認知は大脳皮質が担っているため、これらの部位に異常が起きると意識障害が発生します。

主な症状

意識障害には様々なレベルがあり、昏睡状態でなくとも眠りがちになったり、会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない状態も含まれます。
昏睡状態に入ると生命が危険な状態です。完全に意識が無くなる前に意識の混濁が起きたり幻覚を見たりします。精神的に昂ぶり物事の判断がしにくくなり、やがて意識が遠くなっていきます。

主な原因

意識障害の原因となる事柄は多くあり、一概には言えません。
まず頭に強い衝撃を受け脳内出血が起こった場合、それから低血糖状態に陥った場合や低酸素状態になった場合、低体温や高体温状態に陥った場合、尿毒症になった場合、急性アルコール中毒に陥った場合、てんかん、精神疾患やショック状態に陥った場合など、この他にもさまざまな理由が挙げられます。

主な検査と診断

意識障害に適切な検査方法というのは二種類あります。一つは、障害そのものの存否を検査するもので、もう一つは、その障害によって生命に危険が及ぼされていないかどうかを検査するものです。
前者には、3-3-9方式など、清明度つまり外界のものへの反応の度合いを検査する方法があります。後者には、心電図の計測、呼吸の確認などがあり、こちらの方が緊急に行うべきものとされています。

主な治療方法

意識障害に対する治療法は、原因となる疾患に応じて行われます。
病歴等を参照し、患者がどういった経緯でこの障害に陥ったのかということを把握した上で、場合によっては気管の挿入を体内へ行うことがあります。いずれにせよ、重症の場合には救急処置が必要です。