直腸がん チョクチョウガン

初診に適した診療科目

直腸がんはどんな病気?

直腸がんは大腸がんの一種であり、日本人のがん死亡率(女性は1位)の中でも高い部類に入っています。このがんは、肉類の摂取量と罹患者数が比例する事が明らかになっており、それ以外にも肥満・飲酒・喫煙も罹患リスクが高くなる事がわかっています。栄養バランスの良い食事を取ると良いとされていて、1汁3菜等の和食を積極的に食べると良いでしょう。

主な症状

直腸がんの症状は刺すような痛みと下痢が続くことです。下痢だけではなく下血を伴う時もあり痛みもあります。下血がある時点で進行が進んでいて痛みがひどくなっています。下痢だけでは気づかない場合も多いですが、下血があると痛みだけでなくビジュアル的にインパクトがあるので分かりやすいです。下腹部の刺すような痛みが続くと要注意です。

主な原因

直腸がんはいまだ明確な原因がわかっていない病気の一つですが、現在では動物性脂肪の摂取量の増加という見解が有力です。したがってバランスの良い食事を取ることが予防方法としてあげられ、中でも不飽和脂肪酸(DHA等)の摂取、発がん物質を吸着する食物繊維の摂取、活性酸素を抑制するβカロテンの摂取などが効果的なのではと考えられています。

主な検査と診断

早期がんと進行がんを見極めるがんの検査は大変重要です。早期発見早期治療によって予防できる可能性が高まる直腸がんをまず見つけるための検査方法を紹介しましょう。いくつかある検査のうち、最も一般的なのが便潜血検査であり、便を採取しその中に目に見えないほどの小さな血液があるかどうかを調べます。集団検診で行われることが多いため比較的高い確率でがんを発見します。

主な治療方法

直腸がんの治療法は、基本的には腫瘍の切除となります。腫瘍が小さい場合はEMR(内視鏡的粘膜切除術)が用いられますが、腫瘍が大きい場合は通常の手術と同様に身体にメスを入れ、腫瘍を取り除きます。最近は医療技術の発達も目覚ましく、現在は症状の進行状況により様々な手術の方法をとります。また手術後は抗がん剤を投与し、がんの再発を抑えます。