食物アレルギーシヨクモクアレルギー

【食物アレルギーとはどんな病気】
健康な体には、病原菌から体を守る免疫という働きがあります。一度病気にかかると、次にまた病原菌が入ってくると攻撃を始めます。食物アレルギーは食べ物が含む主にたんぱく質を外敵と見誤り、激しく反応して自分自身の体を傷めてしまいます。
免疫がかかわる点で、食中毒や食あたりで体調を崩すのとは違います。
小児では、1歳未満では10%ほどいたアレルギー体質の子が、5歳になると2%台半ばまで減るといいます。

【食物アレルギーの症状】
かゆみや目の充血、息苦しさのほか、嘔吐(おうと)や腹痛、意識障害と様々

【食物アレルギーの原因】
通常は免疫が過度に反応しないように制御がききますが、免疫異常で食物アレルギーが起きてしまいます。
食物アレルギーの患者は免疫の不調で、「ぜんそくかアトピー性皮膚炎を患っていることが多い」といいます。
原因となるたんぱく質は、牛乳や鶏卵、小麦と身近な食品に潜んでいます。

【食物アレルギーの検査法と診断】
主に食物アレルギーの診断は、問診、血液検査、皮膚検査などにより行われます。
◆問診
どんな食事を食べて、どのような症状が出たかを把握すること。アレルギーを疑うような症状が出た場合は、必ず食べたものと症状をメモする。特に疑わしい食物については、食べた量、食べてから症状が出たときまでの時間、同じようなことがあったかどうかなど。
【食物アレルギーの治療法】
食物アレルギーの治療は、食物でアレルギーの症状が出ない時までその原因食材を除くことにあります。血液検査などを参考にアレルギー症状が出ないかどうかは負荷試験で確かめることになります

●負荷試験とは・・・
自分自身がどのくらい食べても大丈夫か、事前に知って未然に事故を防ぐために、アレルギー食物を。段階的に引き上げて限界量を探ります。

食物アレルギーの症状が出た場合は・・・
・抗ヒスタミン薬(蕁麻疹の原因になるヒスタミンを抑える薬)
・抗アレルギー薬(様々なアレルギーを起こす物質を抑える薬)
・ステロイド薬
・エピネフリン(血圧を上げる薬)
を使い、アレルギー症状を軽減、抑えていくことになります。

また、最近では・・・「食べて克服する治療法」
アレルギーの原因となる食べ物は避けるのが基本ですがが、逆に食べて克服する「免疫克服療法」なども出てきています。
この療法は、食物アレルギーを起こす牛乳や卵を限界量を大幅に下回る量から食べ続けます。重い症状が表れる人は1カ月入院し、軽い人は自宅で試します。
※いずれも、医師の指導の下で実施しないといけません。
自己流は、重篤な症状で命を落としかねません。

入院した場合:これまで牛乳で症状が出た人も、2時間おきに牛乳を1日4~5回は口に含む。最初はわずか2ミリリットルから始めて、回を追うごとに量を1.2倍に増やす。
治療を始めてから1年後の様子を見たところ、患者の8割以上が一定量以上のアレルギー食物を食べても平気になったといいます。

【食物アレルギーの注意点】
アレルギーを起こす食べ物を少しずつ摂取していく手法はこれまでも試みられていましたが、食べる時間の間隔によっては10~30%の人で急性症状が出るといいます。
※いずれも、医師の指導の下で実施しないといけません。
自己流は、重篤な症状で命を落としかねません。

消化機能が未熟なうちは、食べたものが胃で十分に分解されず、腸から吸収されて体内で免疫が異常に働いている恐れがあります。
ですが、極端に食べるのを避けると、かえって敏感になるといいます。卵アレルギーだからと、大丈夫な牛乳も口にしない方がいいと思ってしまう人も多く、「口にしない食べ物は最低限にした方がいい」と言われています。

5歳までに症状が減っていたことから、小学校入学まで待っても治療は遅くないですが、入学後も症状が続くようであれば対策が必要です。「具合が悪くなったらすぐに食べ物を吐き出す」と自分自身の体の特徴をきちんと理解しておくことも重要です。

食物アレルギーの初診に適した診療科目

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