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雨の日に出やすい痛み 酔い止め薬と除湿が効く

医療ニュース
今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、8月2日(土)日経ヘルス&メディカル に掲載の「雨の日に出やすい痛み 酔い止め薬と除湿が効く」
片頭痛関節痛…「天気痛」対策ガイドをご紹介させて頂きます。



雨が降る前に頭痛や神経痛が出たり、めまいを感じる人はいないだろうか。天気と痛みには関係があることは経験的に知られているが、最近の研究では、気圧の変 化に耳の中の“気圧センサー”が反応した結果、症状が起こることが分かってきています。ここでは、代表的な症状の起きる片頭痛関節痛についてのメカニズムと対策を紹介します。
 

片頭痛とは

頭痛の中でも天気と関係するのは片頭痛。内耳の気圧センサーが作動し、自律神経が乱れることが原因の1つとされています。
健康気象アドバイザーは、片頭痛が発生するメカニズムは「交感神経の興奮で収縮した血管がその反動で拡張。血管を取り巻く頭部の感覚神経である三叉神経が刺激を受けて痛み物質が放出され、血管の周りに炎症が発生する。ヒスタミンなどの炎症物質により、さらに血管が拡張し、三叉神経への刺激が強まって片頭痛が悪化する」と説明しています。
 

片頭痛の予防方法

痛みはできるだけ予防したいモノです。
まず、自分の頭痛が天気の影響を受けるタイプか確認する事が大切です。

◯ 確認方法
・頭痛があった日と天気を書き込む天気日記を書く。
・天気痛の頭痛なら、予兆を感じたタイミングで酔い止め薬や頭痛薬を服用すると、痛みを抑えられる。
最近では、天気予報と連動して気圧変化を知らせるスマートフォンのアプリも登場しているのでアプリを活用する事も有効的です。

片頭痛の対処方法
・額や首の後ろを冷やしても痛みが和らぐ。
・マッサージは血管を広げるので逆効果です。
 

関節痛とは低気圧×高湿度×気温低下で悪化する

炎症が起きている関節は天気の影響を受けやすい。代表的なのが膝痛です。
「ひざの軟骨がすり減る変形性膝関節症や、免疫異常で関節に炎症が起きるリウマチなどの疾患を持つ人は、雨が降る前に痛みを訴える人が多い」と言われています。
普段は痛くないのに悪天候でひざが痛む人は、隠れリウマチの可能性もあるので注意が必要です。

最近では、関節の天気痛は、気圧の変化に湿度や気温の変化が加わることでも悪化しやすいと分かってきました。
「気圧と湿度の関節痛への影響を調べた実験では、高湿度と低気圧の両方を同時に負荷すると痛みが悪化した。また、気温の低下で皮膚表面の温度が下がることでも痛みが強くなるようだ」という
結果が報告されています。
 

関節痛の予防方法

湿度の高い梅雨どきなどは、除湿が大切です。
除湿機やエアコンの除湿機能を使うなどして室内の湿度を調節します。しかし、エアコンを使う場合は、ひざに風が直接当たらないようにひざかけなどの活用をする事をおすすめします。
痛みが出たら温める。手でさするだけでも効果があるとされています。


天候によって体調が左右されるのは、気圧による自律神経の乱れが多くの原因とされています。そんな気候の変化に体が負けないためにも、適度な運動や睡眠は欠かせません!
対策方法としては、きちんと睡眠を取って自律神経のバランスを日ごろから整えておくことが効果的です。また、適度な運動によって血流を良くしておくことも大切ですね。
雨の日は必ず一定のところが痛くなる、という方は、事前に痛み止めを服用したり、湿布を貼っておくというのも有効な方法です。
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