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痛風 食事だけでは防げない?

医療ニュース
今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、6月6日(土)日経プラス1に掲載の「痛風 食事だけでは防げない?」をご紹介させて頂きます。


贅沢病とも言われている痛風やその原因となる尿酸値が高い人が増えています。尿酸値を上げる原因のプリン体に関しては『ゼロ』や『減らす』とうたう食品が出回るなど、摂取に気を使う人が増えてますが、食事や運動、症状などに対する誤解もあるようです。関連する知識を整理し、尿酸値を上げない生活のポイントをまとめてみました。
 

高尿酸血症とは

血液1デシリットル中の尿酸値が7ミリグラムを超える状態を「高尿酸血症」と呼び、中高年だけでなく30歳代でも増えています。
高くてもすぐ不調が出にくいめか、何となく放置する人が多いようです。
ところが、高尿酸血症の状態が続くと様々な不調が出ます。代表例が痛風発作となります。血流が弱く冷えやすい足の親指で起きやすいが、足の甲や手首などでもなります。
痛風にならなくても、腎障害尿路結石などの原因になります。
ほかに、内臓脂肪型の肥満に加え、高血圧や脂質異常症などを併せ持つメタボリックシンドロームを発症しやすいという報告もある為、自覚症状がなくても油断禁物です。

 

尿酸値を上げない生活ポイント

□ 肥満の解消
□ 食事の内容に注意。プリン体は1日400㎎まで。野菜をたくさんとる。
□ お酒は適量に。ビールなら1日500ml、日本酒は1合
□ 水分をたくさんとる。1日2ℓ以上をこまめにとる。
□ ウォーキングなどゆったりした有酸素運動をする
□ リフレッショを心がけストレス解消

● 対処法
そもそも、尿酸はプリン体と呼ぶ成分の一種で、生命活動に欠かせない。
主なプリン体には、動植物の細胞中にある遺伝子の本体であるDNAやエネルギーに関わるATPうまみ成分のイノシン酸などがあります。
プリン体は食事から摂取するものと思っている人が多いが、食べ物からは全体の約3割。7割は体内でのエネルギー消費や新陳代謝の時にATPやDNAが分解されて作られる。
尿酸値を上げない為には、食事と体内で作られる分の両方への対策が必要となります。
 

飲酒は適量に

アルコール飲料に入っているプリン体だけでなく、アルコール自体に尿酸値を上げる作用がある為、アルコールの取り過ぎにも注意が必要です。
尿酸値に影響しない1日の適量は、ビールなら500ml・ワインなら180ml・日本酒なら1合ほどです。
 

肥満解消 激しい運動は逆効果

体重を落としたいからといって、尿酸値が高い時の筋トレやマラソンなどの激しい運動は逆効果となります。
無酸素運動では尿酸が増えてしまします。尿酸値の急激な変動が発作の引き金になる可能性もあるので注意が必要です。



まずは、散歩など有酸素運動からはじめましょう。また、他に心身ストレスも尿酸値を上げる原因となる為、十分に睡眠をとり、リフレッシュして過ごす事を心がけましょう。