お知らせ

腎機能低下 放置は禁物

医療ニュース
今回のホームページ制作に役立つコンテンツは、1月16日(金)日経新聞らいふプラスに掲載の「腎機能低下 放置は禁物 」をご紹介させて頂きます。

新たな国民病と言われているのが慢性腎臓病(CKD)です。血液中の老廃物を取り除く働きを持つ腎臓の機能が低下した状態で、悪化し腎不全になると人工透析を余儀なくされます。
また、心筋梗塞脳卒中などの発症リスクも高めてしまいます。
慢性腎臓病は食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が深く関わっており、自覚症状がないまま進行する例が多いため、健康診断などで腎機能低下に早めに気づき、生活週間を改める必要があります。
 

腎臓とは

腎臓は握りこぶし大の臓器で、腰のあたりに左右1つずつあります。
血液をろ過して老廃物などを尿として体の外に排出する働きがあります。また、血圧や体内の水分量、ミネラルを調整したり、血液をつくるホルモンも分泌したりする作用もあります。
腎機能が低下すると、尿が出なくなり、排出されない老廃物などが体内で悪影響を及ぼし、様々な病気の原因になってしまいます。
 

慢性腎臓病の症状

腎機能低下は全身に影響がでます。
通常、病気の初期では体の特定部位が痛むなどの症状は出ません。
病気が進行すると腎機能がさらに下がり下記のような症状が現れます。

■夜間に何度も起きてトイレに行く
■足がむくんで靴を履きにくい
■貧血や倦怠感、息切れをしやすくなる
高血圧の症状 など

しかし、腎臓は一旦機能が低下すると、薬などで治療しても、元の状態まで回復させるのは難しく、重症になると、人工透析をしなくてはならなくなります。
 

慢性腎臓病の原因

慢性腎臓病は、糖尿病高血圧といった生活習慣病が発症原因になっていることが多いです。
つまり、暴飲暴食や運動不足などの生活習慣が要因と考えられています。
 

慢性腎臓病の予防法

慢性腎臓病を悪化させないためには、下記のようなことを心がけることが重要です。
■バランスのよい食事をとり、肥満に気をつける
■塩分の取り過ぎを避ける
■たんぱく質の多い食品を控える
■カリウムやリンの摂取を制限すること
■禁煙する
■適度な運動を心がける
糖尿病高血圧がある場合はしっかり治療する

早い段階で発見するためには、日頃の健康診断などで尿検査や血液検査で腎機能を定期的に調べ、低下が起きているかどうかを知ることが大切です。たんぱく尿が見つかった場合は、安易に考えずに、医療機関を受診することが得策です。
慢性腎臓病を誰でもなりうる身近な病気だと考えて、予防と早期発見につなげることが大切になります。
前の記事
次の記事