角膜ヘルペス
角膜ヘルペスはどんな病気？
角膜ヘルペスは単純ヘルペスウイルスというウイルスが角膜に感染して起こる病気です。涙が出る、見にくい、充血するなどの様々な症状が見られます。
ウイルスが角膜の表面の上皮で増える上皮型と、角膜の中心層である実質層でウイルスに対する免疫反応が起こり、炎症が起こる実質型など様々な病型があります。
他の目の病気とは異なり、よく再発することが大きな特徴です。
主な症状
角膜ヘルペスの症状は、上皮型では目がコロコロし、充血します。痛みはあってもそれほど強くはなく、視力の低下は軽度です。上皮に小さい混濁が生じて、徐々に融合すると木の枝のような形となり、これを樹枝状角膜炎といいます。
実質型では、充血とともに視界がぼやけ、視力がかなり低下します。実質層の角膜が丸く腫れ、濁ってきます。
主な原因
角膜ヘルペスの検査では、細隙灯顕微鏡を使って、上皮型の特徴である樹枝状角膜炎を認められるかどうか、または実質型の特徴である円形の実質混濁の有無により診断します。
特徴的な所見を示さない場合には、病変部をこすり取り、そこにヘルペスウイルスがいるかどうかで確定診断を行います。
主な検査と診断
角膜ヘルペスの検査では、細隙灯顕微鏡を使って、上皮型の特徴である樹枝状角膜炎を認められるかどうか、または実質型の特徴である円形の実質混濁の有無により診断します。
特徴的な所見を示さない場合には、病変部をこすり取り、そこにヘルペスウイルスがいるかどうかで確定診断を行います。
主な治療方法
角膜ヘルペスの治療法では、単純ヘルペスウイルスに対する特効薬のアシクロビル眼軟膏などを使用します。
ただ実質型では体の免疫反応を抑えないと混濁がとれないので、副腎皮質ステロイド系の点眼も併用して行われます。
この病気は再発しやすいので、その都度きちんと早めに治療することが大切です。