不正咬合 フセイコウゴウ

初診に適した診療科目

不正咬合はどんな病気?

不正咬合とは、簡単に言えば歯並びの悪い状態のことです。叢生、上顎前突、上下顎前突、反対咬合、下顎前突など、さまざまな種類があります。つまり、あごの関節がずれているなどの骨格の問題、歯の大きさや数のバランス、生える位置の問題などによって、上下の歯が適切に咬みあわさっておらず、歯が重なり合ったりしてがたがたしているなどの状態です。

主な症状

不正咬合とは噛み合わせたときに上の歯と下の歯が適切に合わないことをいいます。症状はまだ顎や歯の発達が未熟な子どもに見られることが多く、指しゃぶりや癖などで歯並びが悪くなったり前歯だけ出てしまったりすることです。それにより上手く言葉を発音できなくなったり、固いものを上手く噛みきって食べれなくなることもあります。歯科検診の時に指摘を受けます。

主な原因

不正咬合(ふせいこうごう)の原因はさまざまです。まず、遺伝やくせによるものです。あごや歯の大きさ、歯の大きさや形が関係し、加えて指しゃぶりや口呼吸などが症状の要因になることがあります。歯自体の問題として、歯の生え方の早さや遅さ、歯の生える方向の異常、歯の数の不足・過剰などからもこの症状が起こります。そして最後に、上下のあごの関係が悪い場合です。これも乳幼児期の指しゃぶりや口呼吸が関係しています。

主な検査と診断

不正咬合(ふせいこうごう)は人によって検査方法が異なります。一般的には、歯型や口の中、顔の写真などを撮り顔全体の形を確認します。また、歯ぐきの状態や歯の噛み合わせを検査するために口腔内のX線検査や歯型をとります。さらにアゴの関節に症状がある場合は、関節のX線検査を行い、それに加えてMRI検査を行い詳しくチェックしていきます。

主な治療方法

不正咬合の治療法は、歯科・矯正歯科・美容形成外科等で受診して手術や矯正で行われます。手術は下顎が通常より出ている場合に全身麻酔をしてから数時間かけて手術を行い、数日間の入院が必要となります。矯正は、ワイヤーを歯に挟んで時間をかけて正常の歯並びにする方法で、出っ歯・八重歯・すきっ歯等に適用されます。近年では、ワイヤーが目立たないマウスピース矯正も増えていて、自分に合った矯正法を選択する事が出来ます。