黒色面皰 コクショクメンポウ

初診に適した診療科目

黒色面皰はどんな病気?

黒色面皰とは一般的に黒ニキビとも呼ばれており、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、表面が開き開口部が黒く見える皮疹のことを指します。表面が黒くなるのは、空気中・体内の活性酸素により毛穴に詰まった皮脂や古い角質が酸化して過酸化脂質となるためです。過酸化脂質は酸化した脂質であるため肌に対して有害であり、過酸化脂質が詰まった毛穴の入り口付近でも小さな炎症が起こります。

主な症状

毛穴が詰まったにきびの初期である黒色面皰では、まだ炎症は起きていませんので痛みやかゆみはありません。症状は、最大で3ミリくらいの丘疹ができて中央部が黒くなります。黒くなるのは、毛穴に詰まった過剰な皮脂が空気に触れたために酸化し粘性を持ってこびりついた症状です。黒色面皰のある部分に面皰の圧出を行うと開口部より角質様の物質が排出されます。

主な原因

黒色面皰、すなわち黒ニキビの原因は白ニキビと大きくは違いません。どちらも、皮脂を分泌する毛穴が詰まり、場合によっては皮脂の塊が栓のようになります。その詰まった毛穴の中に皮脂や角質がたまってできるのです。毛穴が開いて中が見えていれば黒ニキビとなり、毛穴が閉じていれば白ニキビとなります。つまり、皮脂を分泌する毛穴が詰まる事が、黒色面皰の原因です。

主な検査と診断

黒色面皰の検査方法としては、日々の日常生活の仕方も関連しているので生活状態について問診します。次に視診のみで十分見分けることが可能です。汚れと皮脂が混ざってこの状態を引き起こしているだけでなく、もともと白い皮脂の面皰が酸化して黒くなった場合もあります。ここにアクネ菌が繁殖すると赤く炎症を引き起こす場合がありますので、炎症を引き起こす可能性がないか、触診によっても判断します。

主な治療方法

黒色面皰を治療するには、毛穴に詰まった皮脂を器具や機械を用いて吸引する治療方法や、黒色面皰を引き起こしているニキビ菌を、フォトセラピーという光を使った療法で殺菌する治療法があります。いずれも施術後のケアが重要で、日常の洗顔方法などを見直し、皮膚を清潔に保ち、皮脂を溜めないようにすることを患者に指導することで、再発を防ぎます。