後天近視 コウテンキンシ

初診に適した診療科目

後天近視はどんな病気?

後天近視は現代病とも言えます。近年、メールやゲームなど近くばかりを見る生活が続くので、水晶体が常に緊張した状態が続きピントを合わせにくくなるからです。親が目が悪いから子供も悪くなるという遺伝性の近視を言われていましたが、最近は遺伝性の近視ではなく、生活習慣による後天的な近視となっています。学童に多い学校近視もこれにあたります。

主な症状

後天近視とは屈折性近視とも呼ばれ、角膜や水晶体の異常によって発生する近視の事を指します。眼から見る対象のものが近い状態を長期間繰り返すこと(読書、デスクワークなど)で、毛様筋が機能障害を起こし、見る対象が遠くにあった場合に見えなくなる、いわゆる視力低下の症状が出ます。目の発育が止まる20歳から25歳までで症状の悪化も止まる事が多いです。

主な原因

後天近視は生まれつきの目の異常ではなく、生活していくうえでのさまざまな目への負担が原因となって起こります。特に成長期における目への負担は後天近視を悪化させる大きな原因となります。また、成人の場合でも、テレビやパソコンによる目の酷使をすることは、確実に症状を進行させます。目に合わないメガネやコンタクトレンズを使用することも危険です。

主な検査と診断

後天近視の検査方法は、眼の筋肉を一時的に麻痺させる点眼薬を用いた後に、視力検査が行われます。特に子供の場合、眼筋の力によって一時的に強い調節力を働かせ、実際の視力より弱い値がでたり、近くを見すぎるなどの環境要因から一時的に近くに焦点が固まってしまう偽近視の可能性があるため、正しい裸眼視力を調べるうえで点眼薬が必須です。

主な治療方法

テレビ、ゲーム、パソコンなど近くで物を見ることが増え後天近視となり生活に不便さを感じるようになりました。そのため視力を回復する治療法が必要になってきます。最も一般的な方法はメガネやコンタクトによる視力矯正です。これは水晶体や角膜での屈折率をレンズで緩和する方法です。そして角膜にフラップをつくるレーシック手術や、睡眠時に特殊なハードコンタクトレンズを装着するオルソケラトロジーなどがあります。