二次性てんかん ニジセイテンカン

初診に適した診療科目

二次性てんかんはどんな病気?

てんかんとは、脳細胞のネットワークに異常な神経活動が起こることによっててんかん発作を来たす症状、疾患のことです。てんかんには一次性と二次性があり、二次性てんかんの原因は出産時の障害、頭部外傷、脳奇形、脳炎や髄膜炎の後遺症によって、脳に器質的な病変などがあることです。抗てんかん薬は、発作型や脳波、年齢などを考えて薬を選びます。

主な症状

二次性てんかんは脳の一部で発作が起こり、その脳の部位が司る機能に症状が現れ、短時間で意識消失や全身痙攣などの大きな発作に移行します。よって、発作の部位によって症状が異なり、手足のしびれなどの軽いものから全身の痙攣まで様々です。例えば発作が眼球運動野にある場合は眼球や頭部を回すなどの回向発作が、意識低下を伴う場合には徘徊することもあります。

主な原因

二次性てんかんの原因は、生まれつきの脳の特徴によるものではなく、なんらかの原因により後天的に脳に器質的な病気ができることがあげられます。脳腫瘍やさまざまな事故などによる頭部外傷、出産時における低酸素脳障害、頭蓋内出血などが考えられます。また体のほかの部分の病気により引き起こされる、髄膜症や脳炎が原因となっている場合もあります。

主な検査と診断

二次性てんかんの検査方法は、CT及びMRIスキャンが一般的です。てんかん発作が疑われた場合、脳に傷や腫瘍があるかどうかを画像診断します。特にMRIでの検査により、CTスキャンでは正常とされた患者がてんかんだと診断される場合があります。脳波測定は、発作がてんかんによるものであるか正確に診断するための重要な検査方法です。場合によっては入院して、脳波と行動を観察するビデオ脳波モニタリングが用いられます。

主な治療方法

二次性てんかんに関して、脳の中の神経の電気信号の障害が要因ではなくて、脳の血管の中の障害で二次性てんかんを引き起こしているケースが多いのです。治療法としては、脳の中のCTやMRTの検査を中心に行って、脳の全体に異常がないかどうかを検査して、血管に異常があったら原則的に血管を正常な状態に保つための手術を行う事が一般的です。