特発性神経痛 トクハツセイシンケイツウ

初診に適した診療科目

特発性神経痛はどんな病気?

特発性神経痛は、原因不明で起きる神経痛に対してつける診断名で三叉神経痛とも呼ばれます。三叉神経は、脳へ痛みなどを伝える知覚神経で、三叉神経の脳の出口の血管が圧迫され、末端神経が刺激された時に、激痛発作が起こります。季節の変わり目に発症することが多く、40代以上の年配者に現れやすい症状です。原因がはっきりしないため、対処療法による治療が中心となります。

主な症状

特発性神経痛の起きる症状は、発作性の痛みで、激痛が走るのが特徴です。また痛みは激烈で反復しますが、持続性はなく、短い時間です。病理的には異常所見はが見られないで、原因不明のことが多いのが特徴で、三叉神経痛や、舌咽神経痛などで知られています。特発性神経痛に対して、明らかな原因でがあって生じる神経痛は、症候性神経痛と呼ばれています。

主な原因

特発性神経痛とは精密な検査が行っても病変が見つからないため、原因は不明とされています。そのため、末梢神経を圧迫している病変が神経痛の原因になりますが、神経の部位によってさまざまなものがあります。特発性神経痛になる原因にはたとえば、脳幹の腫瘍や帯状疱疹の後遺症、頸椎の変形、胸部の内臓の病気などさまざまなものが挙げられます。

主な検査と診断

特発性神経痛の検査方法は、問診をはじめ、X線検査、CT及びMRIスキャン、、動診、静的触診、心電図検査などを総合して行われます。場合によっては血液検査が必要になる場合もあります。感染症が特発性神経痛の原因となっている場合もあるからです。病院ではまず動診を行い、後にCTスキャンなどによる画像診断などにより原因を特定していきます。複数の検査を行う事で、誤診を防ぎます。

主な治療方法

特発性神経痛の治療法は薬物療法が基本です。鎮痛薬の内服で痛みを抑えることができますが、ふらつきなどの副作用が強いため、注射で神経を麻痺させる神経ブロック療法などもあります。それでも効果が少ない場合は、外科手術によって痛みの原因となっている神経の圧迫や炎症を回避する方法があります。最も効果的ですが、神経手術であるため慎重な検討が必要です。