喉頭神経痛 コウトウシンケイツウ

初診に適した診療科目

喉頭神経痛はどんな病気?

喉頭神経は声を出す声帯とその周囲の知覚をつかさどるもので、喉に変な痛みを伴う場合喉頭神経痛が疑われます。喉頭神経痛は咳やあくび、しゃっくり等が主な症状です。また会話によって片側の咽頭部から顎下部、耳下部に発作性の痛みが伴うこともあります。数日間続き、全く痛みを伴わなくなる時もあります。比較的稀な疾患で、40代や50代の女性にみられます。

主な症状

喉頭神経痛にかかると、咳やあくび、しゃっくりなどに誘発されて鈍い痛みを感じるようになります。また食事の際の咀嚼や喉の嚥下運動、会話をするときなどにも疼痛が起こることもあります。痛むのは片側のみの場合が多く、そのほとんどは顎の下や耳の下などの痛みとなっています。それが数日間続いたり収まったりを繰り返すという症状が、たいへん特徴的です。

主な原因

喉頭神経痛だけに関わらず、神経痛と名のつくものには、原因のはっきりしているものと、現代医学でもってしても、その原因がはっきりとは分かっていないものの二種類に分かれます。特に喉頭とは、口内から食道をつなぐ道の上にある粘膜なので、食べ物を飲み込むときなどに外的刺激を受けやすく、比較的傷つきやすいところであるといえるのです。

主な検査と診断

喉頭神経痛には、大きな病気が起因していることがあり、脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患が懸念されます。そのために、いろいろな検査方法が用いられます。レントゲンやCTスキャン、MRI検査などをして、腫瘍などがないかを確認し、また、脳血管の異常を調べるために、MRAや脳血管撮影などをする場合もあります。もし、症状が見つかれば、メディカルチェックが必要です。その上での喉頭神経痛の治療となります。

主な治療方法

まず喉頭神経痛では、薬物治療や神経ブロック療法が一般的な治療法です。また、舌咽神経痛との鑑別のために咽頭神経ブロックを用います。喉頭神経痛の場合だとその神経ブロックを繰り返しているうちに、痛みがなくなる休止期に入ります。それでも治らない時は手術によって治すことがあります。例として、上咽頭神経切除、開頭下の微小血管減圧術が挙げられます。