移動性舌炎 イドウセイゼツエン

初診に適した診療科目

移動性舌炎はどんな病気?

移動性舌炎は舌上に赤い炎症ができ、拡大と消失を繰り返してあたかも炎症が移動しているように見えるためにそう呼ばれている病気です。不快感や違和感があり、痛みを伴うことはあまりありません。アルコールやタバコが主な原因と考えられていています。効果的な治療法はまだこれといってなく、良性の移動性舌炎の場合は自然治癒が期待されます。

主な症状

移動性舌炎の症状は、舌の表面に赤くつるんとしたくぼみ状のものが出来ることです。その部分だけ、健康の人の舌に生えている白い苔のように見える舌乳頭という小ささな突起はなくなり、違和感があります。この赤いくぼみ状のものは、形も整っておらず、いくつかが合わさったり、拡大したり、消失したりを繰り返します。不快感や違和感はありますが、痛みを伴うことはまれです。

主な原因

移動性舌炎という疾患の原因は、生活習慣によるものが大半です。この症状は熱い食べ物を急いで食べたときや、刺激の強い香辛料を多く摂取したケース、過度なアルコールの継続的な摂取、日常的な喫煙の習慣などによる舌への局所的で継続した刺激が要因となり発症する事が多くなります。そして、アレルギー症状もこの疾患の一因となり、生活習慣が主な要因となっているのが現状です。

主な検査と診断

基本的な移動性舌炎の検査方法は視診です。又、この疾患では細菌への感染が高い確率で疑われる場合は、病変部を採取しての生体検査を行うこともあります。医師の視診では腫れて痛みのある病変の有無を確認し、口臭なども調べます。又、この疾患では舌に白色の膜疹ができる種類や、潰瘍ができるもの、外傷や感染症を伴うものなどがありますので、病変の特徴を視診で観察する事が重要になります。

主な治療方法

移動性舌炎の治療法として、専門医の診察を受けることが第一です。口腔内科で診察を受けて、症状を確認してもらいます。一般の舌炎とは違って、ビタミン剤の投与などの適切な治療を施したとしても別の箇所に炎症が起こるので、病院で出される軟膏を使った治療を行っていきます。薬を塗ったとしても別の箇所にできる可能性が高いので、定期的に口腔外科に通院する事になります。