環境起因性健康障害

初診に適した診療科目

環境起因性健康障害はどんな病気?

環境起因性健康障害とは、環境の変化に起因しておこる健康障害のことです。細菌やウイルスによる生物学的環境、温度・湿度や騒音などによる物理的環境、重金属など科学的環境、社会経済的環境などが原因として挙げられます。これらの環境には健康被害が生じないように基準が設けられていますが、自らも現状を知り知識を深め、予防を講じる必要があります。

主な症状

環境起因性健康障害の症状は、患者の居住している汚染された環境の内容により様々です。工場の排煙などによって著しく空気が汚染された場合は、咳が止まらなくなったり、喘息の症状を起こし、水が汚染された場合は、その水から得た魚を食べることにより体内に毒素が溜まり、皮膚に発疹が出たり、麻痺が出たりします。また、職場の環境に適応することが出来なくて、抑うつ状態になるのも環境起因性健康障害の症状の1つです。

主な原因

環境起因性健康障害とは、人間が生活をしている環境が原因となっておこる身体的あるいは精神的な健康障害のことを言います。人間が暮らしていく中では住環境や職場環境などにおいて、人体のホメオスタシスという肉体に自動的に備わっている自己修復機能の限度を超えてしまう負担を生じることがあります。化学物質や大気汚染、職場の人間関係などによって健康が損なわれるものです。

主な検査と診断

環境起因性健康障害の検査方法は、特殊健康診断によるものが一般的です。問診により過去の業務歴、生活環境の変化等を精密に調査することで、その要因をある程度予測し、健康診断の内容を組み立てます。健康診断の項目で重要なものが尿検査で、尿中の有機溶剤等の代謝物の検査を行い、有害物質の体内摂取量を把握します。自覚症状が現れにくい環境起因性健康障害の検査は、問診が重視されます。

主な治療方法

環境起因性健康障害は、広い意味で使われるので、治療部位も全身各部に及び、その治療法は個々のケースごとに違ってきます。いずれにせよ、健康障害の原因となる環境問題を安全性のある一定のレベルまで下げ、保つことが治療への第一歩です。しかし、個人の努力だけで治療できるものが全てというわけではなく、国や企業などの協力が必要なケースもあります。