過敏性肝障害

初診に適した診療科目

過敏性肝障害はどんな病気?

過敏性肝障害とは、薬剤性肝障害とも呼ばれ、薬剤の使用によって生じる肝臓の機能障害のことで、薬剤のアレルギーとして発症します。抗生物質や抗炎症剤、麻酔薬などが原因で起こります。食欲不振・吐気・嘔吐・腹痛や、皮膚のかゆみや疱疹症状があらわれます。症状の原因となる薬剤の使用を中止すれば、3カ月以内に治癒します。肝臓の機能が低下している時は、副腎皮質ホルモン剤を使用し治療します。

主な症状

過敏性肝障害は主に薬剤により肝障害をきたすもので、症状は約8週間ほどで現れます。初期の症状は、発熱、黄疸、胃腸障害が多く、検査をすると、白血球の増加、好酸球の増加が見られます。多くは12週間ほどで完治するけれど、亜広範性肝壊死により、死亡に至る例も何例かあります。何十年も前から、みられる肝障害ですが、近年また増えている傾向にあります。

主な原因

過敏性肝障害の主な原因は、アレルギー性のものと、代謝によるものがあり、特定の薬に対する過敏性や反応に基づいて発症します。薬の服用を規定通り行っていても、アレルギー性のものはその薬に対して敏感な人に反応し、僅かの量であってもこの症状を発症します。この肝臓の障害は他の薬でのアレルギー発症の経験や、アレルギー体質の方の持つ体質が引き金となり起こる事が多くあります。

主な検査と診断

過敏性肝障害の基本的な検査方法は、肝機能の障害が診断される前に、その障害をおこす可能性の高い薬剤を服用していることが必要です。そして、肝障害の検査では血液検査で末梢血を確認します。又、肝機能の検査では、特定の酵素の値の上昇をともなうために、この値を計測します。更に、薬剤性の肝障害の確定のために、薬剤の感受性の検査としてリンパと白血球の検査をそれぞれ行ない、症状を確認する事が一般的です。

主な治療方法

過敏性肝障害の基本となる治療法は静脈注射です。この疾患は特定の薬物が関与している事が多いために、使用しているあらゆる薬剤の服用を止め、黄疸が出ているような重症なケースでは早期に治療に取り組む事が重要です。一般的に、この疾患の治療では静脈注射を行い、黄疸に対しては薬剤を内服する事に加え、黄疸の症状に応じて副腎皮質ホルモン剤が使用される事になります。