光アレルギー性接触皮膚炎 ヒカリアレルギーセイセッショクヒフエン

初診に適した診療科目

光アレルギー性接触皮膚炎はどんな病気?

ある物質が皮膚に触れてかぶれや水疱などが出る皮膚炎に対し、特定の物質が触れたところに光が当たると初めて症状が出るのが光アレルギー性接触皮膚炎です。光が直接アレルゲンになる場合もあります。症状はかゆみや発赤、水疱などがあり、ステロイド外用薬の塗布と抗ヒスタミン剤の服用によって治療を行います。光アレルギー性接触皮膚炎の場合は特に、光を避ければ発症を防ぐことができます。

主な症状

光アレルギー性接触皮膚炎とは、原因物質(主に光)にあたってから12時間後ころから局部のかゆみが始まり、次第に丘疹や紅斑が現れ、24~48時間後にははれや、時には水泡なども見られる症状です。その後、次第に症状は軽くなっていきます。慢性的に繰り返すと、皮膚は次第に紅い斑点になっていき、かき傷やかさぶたも見られるようになります。

主な原因

光アレルギー性接触皮膚炎の原因は、もともと太陽の光に過敏な体質の人が、飲んだり塗ったりした薬でさらにひかりの毒性の影響を強く受けてしまうことです。また、光に当たることでアレルギー反応が出ます。薬品以外にも食品、化粧品などでも同様の症状が出ることが有ります。ひかりの種類は紫外線A波、紫外線B波から可視光線もふくまれます。

主な検査と診断

光アレルギー性接触皮膚炎の検査方法として、主に光パッチテストが用いられ、これにより確定診断が下されます。皮膚科専門医が患者の病変から原因物質を考え、その原因物質を24~48時間貼付した背中表皮で判定を行います。被験物質を貼付した部位について、光照射部位と光非照射部位を設け、光照射部位で陽性かつ、光非照射部位で陰性の場合に光パッチテスト陽性と判定されます。

主な治療方法

光アレルギー性接触皮膚炎の治療法は、原因物質を速やかに水や石鹸で洗い流すことです。痒みを抑えるためには抗ヒスタミン剤を使用します。薬物治療ではヒドロコルチゾンやコルチコステロイドなどのステロイド軟膏を使用します。患部が広範であったり、症状が重い場合には、錠剤や注射の形で投与します。紫外線(UVA)で症状が悪化することがあるため、皮膚への直射日光を避ける必要があります。