非屈折性調節性内斜視 ヒクッセツセイチョウセツセイナイシャシ

初診に適した診療科目

非屈折性調節性内斜視はどんな病気?

非屈折性調節性内斜視とは、遠視はないのに近くを見る時の寄り眼の力が強く、遠いところを見る時に斜視はないが、近くを見るときだけ内斜視になる状態のことを言います。治療方法としては、二重焦点眼鏡を処方して、近くを見るときは眼鏡を通して見るようにすると、眼位は正常になります。またコンタクトレンズ着用で矯正することも可能になっています。

主な症状

近くの物を見ようとした時に、目を寄せようとする筋肉の力が強すぎる状態のため、本人が意図しなくても寄り目になってしまうのが非屈折性調節性内斜視の症状です。内斜視は遠視の症状が出ていることがよくありますが、非屈折性調節性内斜視の場合はそういったことがないのが特徴です。乳幼児が発症している場合はなるべく早く治療を受けさせないと弱視になります。

主な原因

非屈折性調節性内斜視とは、AC/A比が高いことが原因で生じる内斜視のことで、近見斜視角が遠見斜視角より10プリズム以上大きいものをいいます。眼位は、特に近見時の内斜視が顕著にあらわれ、屈折異常の完全矯正下にて遠見は軽度の内斜視もしくは正位となります。近見時内斜視が残りますが、凸レンズ装用により正位もしくは内斜位となります。治療法は遠見は完全矯正、近用に加入度数を入れた二重焦点眼鏡装用します。

主な検査と診断

非屈折性調節性内斜視とは高AC/A比が原因となる内斜視のことで、屈折異常には関係なく、近見斜視角が遠見斜視角より10プリズム以上のものをいいます。本来遠見眼位は正位、近見内斜視で近用に+3Dレンズ装用にて近見が斜位になるものです。検査方法は視力検査にて屈折異常がある場合、完全矯正下で遠見、近見、完全矯正+3Dの近見眼位測定、治療法は二重焦点眼鏡装用、眼鏡使用困難の場合には手術を行う事もあります。

主な治療方法

非屈折性調節性内斜視の基本となる治療法は、この症状を矯正するための眼鏡を装用するものです。専用の眼鏡を用いての斜視の治療の場合は、比較的短時間で治ることが多くなります。又、眼鏡を装着しても斜視が残る場合は、手術を用いて治療することもあります。この専用の眼鏡レンズは、プラスレンズが入った眼鏡で、二重の焦点や累進多焦点の仕組みを用いたレンズです。