急性限局性外耳道炎 キュウセイゲンキョクセイガイジドウエン

初診に適した診療科目

急性限局性外耳道炎はどんな病気?

急性限局性外耳道炎は外耳道に起こる炎症です。耳かきでできた傷や、海水浴やお風呂で水が入るなどの刺激から細菌感染して起き、糖尿病の人は特になりやすいです。
激しい耳の痛みがあり、頭痛にまで至ることもあります。耳介や耳珠を押したり引っ張ったりすると痛みが増すのが特徴です。
治療方法は抗生物質の服用や塗布が中心で、膿が出てしまうと痛みは軽くなります。

主な症状

急性限局性外耳道炎の症状は、多くの場合、耳の入口あたりの皮膚が腫れ、激痛を伴います。
食べ物を噛むなどして顎関節を動かす、耳の入口部分を押したり引っ張ったりすると痛みが強まります。歯や頭頂部に痛みが放散する場合もあります。
炎症が進むと、発熱がみられ、膿が出てきます。また腫れがひどくなると、外耳道がふさがれてしまい、聴力の低下が起きます。

主な原因

急性限局性外耳道炎は組織の炎症によって起きる病気です。皮脂腺や毛嚢腺などの組織にブドウ球菌などの細菌が感染し、炎症を起こします。
感染の主な原因は、過度な耳かきや爪の引っ掻き傷、耳垢がたまったままプールに入るなど、外部からの刺激によるものです。
また、糖尿病など感染症にかかりやすい病気がある場合は、症状を繰り返すことがあります。

主な検査と診断

基本的な急性限局性外耳道炎の検査方法は、耳の骨の部位におこる炎症を確認する為に、診察用の医療器具でこの疾患に特化したものを活用します。この医療器具は拡大できる耳鏡や気密制の耳鏡などが一般的です。
具体的には、耳鏡の接眼部に専用のレンズを装着させて、このレンズにより鼓膜を大きく見えるよにして急性限局性外耳道炎が検査出来るものとなっています。

主な治療方法

急性限局性外耳道炎の治療法として、まず第一は、外耳道を清潔にして、消毒をすること。そして、耳掃除などで耳をいじらないことです。
薬物療法は、ステロイドや抗菌剤の点耳薬を使用し、痛みが強い場合は鎮痛剤、炎症がひどい場合は、内部への進行を防ぐため、抗菌剤や抗真菌剤の内服を処方します。
膿が破れて出てくると、症状が軽快するため、サリチル酸の塗布をして、早く膿を出させる処置をする場合もあります。