ヘルペス性ひょう疽 ヘルペスセイヒョウソ

初診に適した診療科目

ヘルペス性ひょう疽はどんな病気?

度重なる水仕事などにより手指が荒れ、ささくれなどが出来ていると、その傷口からヘルペスウィルスに感染した場合、ヘルペス性ひょう疽を起こします。症状は、手指に膿疱が出来て、強い痛みを発します。また、赤ちゃんや小さい子供が指しゃぶりをすることにより、感染する例もあります。歯科医なども患者の口腔を触診した際に感染する恐れがあります。

主な症状

ヘルペス性ひょう疽の症状は、手指に単純疱疹が多発し、相当な痛みやしびれを伴います。見た目が似ているので、湿疹と間違えられて診断されることが多いですが、検査すると水疱内からウイルスに感染された特徴的な巨細胞が検出されます。感染症で、再発もありえるので注意が必要です。看護師などの、医療従事者やアトピー患者などによく見られます。

主な原因

一般的なひょう疽の原因は黄色ブドウ球菌や連鎖球菌のことが多いのですが、ヘルペス性ひょう疽の原因はヘルペスウイルスです。ヘルペスウイルスは、水疱瘡や、風邪のときに口角炎をおこしたり、帯状疱疹の原因にもなるウイルスです。手荒れやかぶれ、爪がくいこんでいるなどの、傷ついた皮膚からヘルペスウイルスが進入し、ウイルスに感染して、炎症を起こすのです。

主な検査と診断

ヘルペス性ひょう疽の検査方法で最も有効なものが細菌培養です。場合によっては血液検査も行います。比較的軽度な症状の場合、カンジダ性及び白癬爪囲炎の疑いがあるため、カビの培養検査も行います。ヘルペス性?疽の場合、水疱内からウイルス感染した巨細胞を検出できます。炎症も発生している場合は、内科で血液検査をする事で、ヘルペス性ひょう疽かどうかの診断が可能です。

主な治療方法

ヘルペス性ひょう疽の治療法は原因細菌である細菌の増殖を抑えるウィルス剤を使います。内服薬であるバルトレックスを服用します。外用薬もありますが、内服薬のほうがよく効き、両方の薬を併用するのは保険で認めれれていないです。また、再発する可能性があるので体調に気を使って、もし再発したときには体を休めることです。水泡がある場合は他人に感染しないようにします。