閉塞性急性腎不全はどんな病気?

腎臓で作られた尿は、腎盂、尿管、膀胱、尿道の順で通過し排出されますが、その通り道のどこかが閉塞され、尿が尿道から排出できなくなる急性腎不全のことを、閉塞性急性腎不全と呼称します。閉塞の原因は様々で、前立腺肥大症がもっとも多いですが、それ以外には、前立腺癌、膀胱癌が要因に挙げられます。尿道結石が原因の場合も稀にあります。

閉塞性急性腎不全の主な症状は?

閉塞性急性腎不全の症状は、閉塞により、突然尿が出なくなる(無尿)状態になることが特徴です。それにより、急速に腎臓機能が低下をするため、水・電解質の異常を起こし、むくみや脱水をはじめ、吐き気、食欲不振などの消化器症状や、全身の倦怠感や意識障害などの中枢神経症状、出血などを起こします。また、循環器系や呼吸器系に負担を及ぼし、高血圧症や不整脈、心不全、呼吸困難などを起こす場合があります。

閉塞性急性腎不全の主な原因は?

閉塞性急性腎不全はさまざまな腎臓の障害によって、急激な腎機能の低下の原因で起こる病気です。全身的な循環な不全のために、糸球体のろ過の圧力が低下をする事によって起こる場合や腎臓が実質的に病変による閉塞性急性腎不全を引き起こす場合があるのです。また、尿路に関する閉塞や外部からの圧迫の原因によって、起こるケースも少なくないのです。

閉塞性急性腎不全の主な検査と診断方法は?

閉塞性急性腎不全の検査方法について、主に診察・血液検査・超音波検査・レントゲンの検査を行います。血液検査では、尿素窒素・クレアチニン・カリウムの値が基準値より高くなっていないか、血圧は高くないか。これらを主に診察し判断します。レントゲンは胸部の撮影を行い、水がたまっていなか確認します。なお、閉塞部位により検査箇所が異なります。

閉塞性急性腎不全の主な治療方法は?

閉塞性急性腎不全の治療法として、腹部による超音波によって、水腎症の有無を確認します。尿管に尿管の専用のカテーテルを挿入して、尿の流出をチェックして閉塞性急性腎不全と判断されれば、千ミリリットルの生理食塩水やリンゲル液を30ミリリットル程度で点滴を行って、利尿が確認するまで輸液剤を投与します。中心の静脈の圧力を上昇するためにアルブミンを投与します。

閉塞性急性腎不全の初診に適した診療科目