平滑舌
平滑舌はどんな病気?
舌の表面には舌乳頭という突起状のものがたくさんありますが、この舌乳頭がなんらかの原因により無くなり血管が赤く透けて、つるつるの状態のことを平滑舌といいます。わずかな刺激にも過敏になり、食事の際にも痛みが出たりします。ドライマウスが原因になることが多く、ほかにも鉄欠乏性貧血や亜鉛等のミネラル不足が原因になることもあります。原因に合わせた対処が必要になります。
主な症状
平滑舌の症状は、舌のザラザラとした突起部分が萎縮、または剥離して表面が平面になってしまいます。かかり始めは舌全体に痛みが走るようになり、食べ物や飲み物を飲むときにはしみるような痛みを伴う場合があります。また発症して時間が経過すると味覚異常やものを飲み込む時の異常感も感じるようになります。
更に出血したり、炎症を起こす場合もあります。
主な原因
平滑舌の主な原因としては、鉄欠乏性の貧血によるものがあります。又、悪性の貧血で特定のビタミンなどの欠乏によって起こることもあり、唾液の分泌の異常による口腔の乾燥が要因となる事もあります。更に、涙液の分泌の極度の減少による乾燥性の結膜炎などが引き金となり、この症状が見られることもあります。その為、この症状を発症した場合は、複数の要因を把握しておく必要があるのです。
主な検査と診断
平滑舌の検査方法は、まず患者から血液を採取し、血液検査を行います。血液検査により貧血などの病気がないかを診断します。病気がみつかればその治療をすることになります。眼、口などにひどい乾燥状態が表れている場合には免疫を調べるための血液検査がさらに行われます。
また、唇から唾液線の一部を採取してその組織を調べる組織検査を行うこともあります。
主な治療方法
平滑舌の治療は原因となる疾患に合わせて行われます。鉄分不足による貧血やビタミンB1不足が原因でおこる貧血から起きている場合は、貧血の原因となっている物質を補充することで完治します。症状によっては舌の炎症を抑える薬や唾液の分泌を促す薬を使用します。