肺胞微石症 ハイホウビセキショウ

初診に適した診療科目

肺胞微石症はどんな病気?

肺胞微石症は、肺の全ての肺胞の中に、カルシウム塩が層状に沈着する病気です。原因は不明ですが劣性遺伝と形で遺伝性があります。初期症状はほとんど無く、自覚症状もないのが特徴です。大方の人は健康診断などでX線写真を撮影したときに、肺が白く濁っていることで発見することが多いです。現在のところ、有効な治療法は肺移植のみとなります。

主な症状

肺胞微石症は、日常の検診によって発見される場合が多く、大抵の場合長期にわたって症状を示さないです。この病気は進行することによって、咳・息苦しさが発生してきます。この病気が急激に進行していった場合には、続発性肺のう胞破裂・感染症合併といった重篤な疾患を引き起こすことがあります。このように、この病気はほとんどの場合体に変調をきたすことがないのです。

主な原因

肺胞微石症の原因は、肺胞の中にカルシウム塩が蓄積することによって起きます。常染色体劣性遺伝の遺伝要因を持つことによって発病します。肺胞の内部にカルシウム塩が蓄積されることへの引き金となる要因は不明です。カルシウム塩は肺胞の壁から生成され、それが肺胞の中に分泌されているというメカニズムは判明しています。カルシウム塩が蓄積していっても、初期の頃はほとんど自覚できないのが特徴です。

主な検査と診断

肺胞微石症の検査方法は、健康診断時の胸部X線撮影の画像によって、肺全体が白くすりガラスのように濁っていることによって判別できます。確定検査においては、開胸肺生検という方法で、肺の組織の一部を採取して、顕微鏡で観察して、肺胞にカルシウム塩の層状の沈着を証明することが必要となります。他に劣勢遺伝ですので、遺伝子検査も有効です。

主な治療方法

肺胞微石症の治療法は、カルシウム塩を除去するというような、根本的な方法は確立されていません。咳がでたときには咳を止めるというような、対症療法を中心として行うことになります。日常生活においては、風邪をひかないように体調管理を行い、風邪をひいてしまった場合は、しっかりと休養を取り体を休める早急に治してしまうというような、一般的な注意が必要となります。