急性間質性肺炎

急性間質性肺炎はどんな病気?

間質性肺炎とは、肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気の総称です。通常の肺炎は肺胞の中で炎症が起こるもので、間質性肺炎とはまったく異なる病気です。
間質性肺炎の方がより広い範囲で炎症が起こり、息切れなどの症状が強くなります。
急性間質性肺炎は突然、原因不明の間質性肺炎を発症するもので、発熱や咳などの風邪のような症状が急に現れて発症しますが、ごく短い期間で呼吸不全へと移行してしまいます。

主な症状

急性間質性肺炎は40歳以上の健康な男女に発生する傾向があり、主たる症状は、突然の発熱や息切れ、咳です。これらの症状は多くの患者で7日〜14日かけて重症化し、呼吸不全へと進行します。
重症化した場合には半数以上が6ヶ月以内に死亡し、通常原因は呼吸不全です。

主な原因

急性間質性肺炎の主な原因は、肺の間質の組織に炎症を起こすものです。
この疾患は通常の肺炎とは異なり、気管支や肺胞への細菌感染によるものではなく、この間質性の肺炎の場合は肺胞の隔壁に起こった炎症が要因となり症状を引き起こし、肺胞性の肺炎とは異なった症状となります。
なぜ急に間質に炎症が起こるかはわかっていません。

主な検査と診断

急性間質性肺炎の検査方法は、血清マーカーを見ることによってわかります。突発性肺線維症、非特異性間質性肺炎などの病気の表すマーカーが陽性を示します。
それらの血液検査によって病気が疑われた場合には、次に胸部をX線によって検査します。
胸部に網状の陰影、いわゆる蜂巣肺の状態が認められるのです。また肺の容積も減少しますから、当然肺機能の低下も臨床的に検査していくことができます。

主な治療方法

急性間質性肺炎の治療法は、診断が確定できなくても疑いがある時点で炎症の抑制を目的とし免疫抑制剤やステロイド剤が使用されます。何らかの感染が原因である場合には、これらの薬を使用しても、必ずしも良い結果が得られる訳では無いというのが現状です。
対症療法として酸素投与が行われますが、病状が悪化した場合、酸素の投与では足りず炭酸ガスナルコーシスを引き起こす可能性があるため、人工呼吸器を使用します。

急性間質性肺炎の初診に適した診療科目

急性間質性肺炎に関連する病名


診断・診察できる病院・クリニック

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ベルいやしの呼吸器内科・内科
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