腸管型ベーチェット病 チョウカンガタベーチェットビョウ

初診に適した診療科目

腸管型ベーチェット病はどんな病気?

腸管型ベーチェット病は、腸管に炎症による潰瘍を起こすことによって発症します。この病気によって、腹痛や下痢、あるいは下血などのような症状が引き起こされるようになります。潰瘍が進行すると出血や穿孔を起こすこともあり、場合によっては緊急手術が求められることもあります。原因は分かっていないものの、遺伝子と外的要因が相互に関与して発症すると考えられます。

主な症状

腸管型ベーチェット病の症状は、まず、98%の割合で口腔粘膜に、再発性の潰瘍ができます。初期に起こりやすく、繰り返し起こるのも特徴的です。皮膚が過敏になったり、皮膚表面に近い血管に、血栓性静脈炎が見られることもあります。病変部は赤くなり、痛みを感じます。男性は陰嚢、陰茎、亀頭、女性は大小陰唇や膣粘膜に潰瘍ができます。眼痛、充血、瞳孔不正も見られます。

主な原因

腸管型ベーチェット病の原因は、遺伝的要因に加えて病原体の感染が引き起こすと考えられています。現在も研究中で、この病気の根本的な要因は判明していません。しかし、何らかの遺伝子異常が基盤となり、さらにそこに細菌やウイルスなどの病原体の感染が加わることによって、白血病を始めとする免疫システムの異常な活性化が起こり、炎症を発症させると指摘されています。

主な検査と診断

腸管型ベーチェット病の検査方法は、「厚生労働省ベーチェット病診断基準」に基づいて検査・診断していきます。所見によって主症状や副症状がないかを判断し、場合によっては血液検査によって炎症反応なども診ていきます。またレンサ球菌ワクチンのブリックテストにも陽性反応を示すことが多いので、20~24時間以内に強い紅斑反応の有無で判断するのも有効です。

主な治療方法

腸管型ベーチェット病は、盲腸とそれに近いところに潰瘍をつくりやすくなる病気のことです。この病気の治療法としては、神経型ベーチェット病という病気と同様の方法で、ステロイド薬による治療と、サラゾピリンという薬剤が併用し、行うのです。これらの薬によって、良い状態が長く続くように治療・経過観察を行いながら、病気を治していくのです。