口蓋扁桃肥大 コウガイヘントウヒダイ

初診に適した診療科目

口蓋扁桃肥大はどんな病気?

口蓋扁桃肥大とは、のどの奥に存在する口蓋扁桃と呼ばれるひだのようなものが大きく腫れ上がってしまう症状を意味します。一般的には扁桃腺肥大と呼んだりします。この場所が肥大する原因はいろいろと考えられますが、急性の肥大と慢性の肥大が存在すると考えられています。急性の場合は微生物による感染症にかかった時の一つの症状であるといえます。

主な症状

口蓋扁桃肥大の症状としましては、病状の程度により分類されており、I度肥大、III度肥大、II度肥大に分類されています。ですので、それぞれ異なった病状がでる可能性があります。とはいえ、基本的にはこの病気は気道を狭くすることから、イビキや睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことや、口蓋扁桃が大きくなり過ぎて、何かを食べた際に嚥下障害を起こす事があります。

主な原因

口蓋扁桃肥大は、口蓋扁桃の構造に原因があるとされています。扁桃では外部からの細菌やウイルスなどの病原体に対抗するための免疫が作られています。扁桃の中でも一番大きいものが口蓋扁桃ですが、それは広い表面積を持つ構造になっています。そのため、外部からの病原体を受け入れやすいという性質を持っています。その結果、外部からの刺激に対して免疫反応が活発になり、扁桃が肥大してしまうのです。

主な検査と診断

口蓋扁桃肥大の検査方法はいたって簡単です。口を大きくあけて、喉の様子をみれば、個人でも容易に調べることができます。咽頭扁桃は鼻の奥の喉の上の方に位置しているため、その部分の大きさを調べるにはX線検査が必要になってきます。内視鏡を鼻から通せば、直接扁桃腺の肥大をみることができます。また扁桃腺の肥大が耳管を塞いでしまっていることがあるため、この時に確認することができます。

主な治療方法

口蓋扁桃肥大とは、のどちんこの両側に当たる扁桃腺の部分が通常以上に腫れ上がる病気の事です。気道が狭くなるため、睡眠時のいびき・呼吸の妨げ、誤飲や嚥下障害を引き起こす原因となります。また睡眠時無呼吸症候群などの閉塞症状もあり得るため、手術での扁桃腺の摘出が早期的治療法です。日常生活での支障や危険性が無い場合は、薬物治療でも可能です。