肥厚性鼻炎 ヒコウセイビエン

初診に適した診療科目

肥厚性鼻炎はどんな病気?

肥厚性鼻炎というのは、慢性鼻炎の事を言います。鼻腔粘膜が肥厚して慢性的に鼻が詰まるようになり、粘液状の分泌物が出るようになります。酷くなってくると夜寝ているときに苦しくなったり、鼻で息を吸う事も辛くなってしまいます。特に鼻炎が長く続いていたのを放置していると症状が悪化することがありますので、自覚症状がある方はすぐに病院にいくことが賢明だと言えます。

主な症状

肥厚性鼻炎の主な症状としましては鼻づまりで、基本的には朝や昼よりも夜が酷くなる傾向にあります。軽度ならば左右の鼻詰まりが交互に起きたり、横に寝ると下になった方の鼻が詰まったりします。ひどくなり肥厚型になってくると常時、鼻が詰まるようになり、鼻で呼吸が出来なくなったり、匂いが判別出来なくなることがあります。口や喉が渇いて痛んだり、睡眠障害が起きる事もあります。

主な原因

肥厚性鼻炎は、鼻炎が悪化し、それが慢性化することで引き起こされるとされています。鼻炎が悪化・慢性化する主な原因としては、生活習慣病である糖尿病や肝疾患、肺疾患などによる鼻粘膜のうっ血、血管収縮薬といった市販の点鼻薬の乱用、長期間に渡るアレルギー性鼻炎によるもの、鼻中隔湾曲などがあげられます。また、大気汚染物質の刺激でも引き起こされるとも言われています。

主な検査と診断

肥厚性鼻炎の検査方法は、問診と視診によっておこないます。慢性的な鼻炎があるのかどうかをきちんと聞いてみることが重要で、これがあるうえに何かしらの合併した病気がないかどうかを見ても行きます。X線による検査やCT検査、血液検査ではアレルギーがあるかどうかを調べるのです。一つの方法ではなく、複数の方法を利用するのがこの病気の検査の基本となっています。

主な治療方法

肥厚性鼻炎の治療法は主に点鼻薬と手術の2種類に分けられます。手術では鼻粘膜へのレーザー照射が行われます。レーザー照射の手術時間は5分程度と短く、鼻粘膜に麻酔薬を塗布しますので痛みを感じることはほぼありません。1回のレーザー治療で効果が不十分な場合は、2~3回程度の追加照射が必要です。効果が減少した辞典で繰り返し施行することができます。