単純性潰瘍

初診に適した診療科目

単純性潰瘍はどんな病気?

単純性潰瘍とは、 腸管に潰瘍を形成する病気です。しかし、発 生の原因は 、不明です。 単純性腸潰瘍は小腸や大腸、とく に右下腹部 によく生じる 円形の深い単発性の潰瘍です。40歳代ぐらいの男性に 多くみられます。いったん改善したとしても再 発します。 比較的よくある病気ですが、治療するのはむずか しく、慢性化しやすいといった特徴があります。

主な症状

単純性潰瘍(SU)は腸管に円形の深い単発性の潰瘍を形成する病気であり、症状は腹痛・下血・下痢等が主であり、継続して発生すると貧血も併発します。大腸の中でも回盲末端~盲腸において頻発し、改善しても再発する可能性があります。ベーチェット病と呼ばれる回盲部の潰瘍にも似ており、患者数(30~40代男性が多い)が数千人の難病に指定されています。

主な原因

単純性潰瘍の原因はまだ解明されていません。白血球が増加して腹痛や潰瘍から出血が起こることがわかっています。ベーチェット病の副症状の腸に潰瘍が生じるため血管性因子の関連が考えられています。ベーチェット病と同じ病気なのかまだ断定ができません。また、副腎皮質ホルモン薬やKCI腸溶剤といったものも因果関係があるのではないかと考えられています。

主な検査と診断

単純性潰瘍の検査方法には、大腸ファーバー検査、注腸レントゲン検査、小腸造影検査があります。検査を行うことで、他の疾患との区別がはっきりし、合併症の有無を調べることもできるので、正しい診断を行うことができます。この疾患と間違えやすい疾患には、腸管ベーチェット病がありますが、検査によってこの疾患特有の症状があれば、診断の参考になります。

主な治療方法

単純性潰瘍に対して行われる治療法は東洋医学の療法が最も高い割合で取り入れられています。主に漢方薬を継続的に服用することで潰瘍の消失を目指す治療の方法がとられます。漢方薬には潰瘍に効果がある成分が含まれている場合が多いため、このような病気に対しては高い治癒効果を示しています。また、この治療の方法で改善が見られない場合には外科的手術も検討されます。