膀胱異物はどんな病気?

膀胱異物とは、意図的または偶発的に膀胱内に異物が入り込み、取り出せなくなってしまう状態の事をいいます。膀胱の手術の後遺症などは偶発的に起こる障害ですが、意図的としては自慰行為のため引き起こされる場合が多く、通常では起こる可能性は低いです。また、そのため炎症を起こしたり、膀胱炎を発症するケースもありますので注意が必要です。

膀胱異物の主な症状は?

膀胱異物の症状とはまず、異物の大きさにもよりますが、下腹部に痛みがあらわれます。そして排尿が困難になり、尿に血液が混じります。尿道が異物が入る事により大きく傷ついている場合には常に尿道から出血している状態にもなります。異物を放置して悪化すると、膀胱内部で菌が増殖してしまう事により感染症を引き起こし、膿が出てくる時もあります。

膀胱異物の主な原因は?

膀胱異物の原因とは、まず多いのが、自慰により興味本位で尿道に異物を入れてしまう行為です。男女の営みの際に道具を使用して尿道に異物が入り込んでとれなくなるトラブルもあります。時には大きな魚の骨等を知らないうちに飲み込んでしまい、それが腸を突き破り膀胱まで達してしまったと言う事例もあります。尿道に異物が入ってしまう際には痛みも大変強く直ぐに気づきます。

膀胱異物の主な検査と診断方法は?

膀胱異物の検査方法とは、レントゲンによる検査、超音波検査、CTスキャンによる検査、膀胱鏡を使用しての検査があります。この検査を行うことにより、膀胱内にある異物を確認し調べることができます。この検査では、今までの病歴を調べ、膀胱内にある異物がその病気のためにできてしまったものなのか、それとも患者自らが意図的に挿入したものかをまず問診することが大事です。

膀胱異物の主な治療方法は?

膀胱異物に対する治療法として挙げられているのは、外科的手術による治療方法です。内視鏡を使用しての異物の摘出を試み、尿道からの異物摘出を行います。そのような方法での治療が難しい場合には、膀胱を切開して異物を取り除く方法をとります。このような膀胱切開の方法は、異物が大きなものである場合や、内視鏡操作が不可能な場合にとられます。

膀胱異物の初診に適した診療科目