精巣捻転症

初診に適した診療科目

精巣捻転症はどんな病気?

精巣捻転症とは、精索捻転症ともいい、精巣(睾丸)と腹部をつないでいるひも状の部分(精索)が捻れている状態の病気です。この精索の中には、精巣に栄養を送っている血管もある為、捻れる事によって精巣に血液が流れなくなってしまいます。このまま放置した場合、捻れた精巣は壊死してしまう可能性がある為、6時間以内の手術が必要となります。

主な症状

精巣捻転症は、下腹部から精巣に我慢できないほどの痛みがあり、吐き気などの症状があることがあります。局部は赤く腫れ、触れると大変な痛みを伴います。夜中から明け方にかけて発症することが多くなっています。新生児や思春期に多い病気です。発症から精巣が壊死するまでのタイムリミットが六時間とされていますので、一刻も早い受診が大切になってきます。

主な原因

精巣捻転症が発症する原因には、生まれつきのことが多く、精巣が精嚢に固定されにくい状態にあることが要因です。正常な場合には精巣がねじれないように一部が精嚢に付着しています。しかし、その付着がないために精巣がねじれてしまうわけです。思春期以降から25歳以下の若年層に発症が多くみられ、就寝中に突然に痛みが走り、目が覚めます。

主な検査と診断

精巣捻転症の検査方法についてについてはいったいどういったことをするのかということですが、まずは専門医による問診と触診からはじまります。触診では、痛みがあるかどうかを見るのです。その問診が終わると尿検査を行います。尿と血液検査によって感染症がないかどうかということを調べます。さらに正確にみるためにドプラー超音波検査というもので血液の流れがあるかどうかを確認します。

主な治療方法

精巣捻転症の治療法は、外科的手術を行うしかありません。症状が現れてから4時間から6時間以内に緊急に手術を行う必要があり、手術が遅れると生殖機能の回復は望めません。発症後24時間を過ぎると、睾丸は確実に壊死しますので、手術によって除去する必要があります。特に新生児の場合は、疼痛などの症状がなく、見落とされがちになるため、注意が必要です。