微量元素欠乏症 ビリョウゲンソケツボウショウ

初診に適した診療科目

微量元素欠乏症はどんな病気?

「微量元素欠乏症」とは、亜鉛・銅・クロム・ヨード・コバルト・セレン・マンガン・モリブデンなどの必須微量元素が欠乏した状態の事です。これらのうち、亜鉛と銅の欠乏症がよく知られています。必須微量元素は食物から摂取する他なく、欠かせないもので、一般的な食生活をしている限り欠乏症になる事はありません。最近行われている、点滴のみの栄養補給を長時間続けた場合に引き起こされます。

主な症状

微量元素欠乏症の症状ですが、亜鉛欠乏の場合は、脱毛やツメの変化、顔や股部に水疱ができたり、また化膿することもあり、さらにそれが全身に広がることもあります。口内炎や腹痛、下痢、吐き気なども引き起こします。銅欠乏の場合は、白血球が減少する、貧血、小児の場合には骨の変形などがあります。セレン欠乏の場合は、不整脈や心不全を起こすことがあります。

主な原因

微量元素欠乏症の原因は、必須微量元素の不足によって発病します。生命活動の維持に欠かせない酵素は、必須微量元素によって生成されます。これらの必須微量元素が欠乏した場合、体に必要となる酵素を作る事が出来なくなるために、体にさまざま病状を引き起こすことになります。欠乏している元素によって、体に表れる病状は大きく異なってきます。

主な検査と診断

微量元素欠乏症の検査方法は、非常にシンプルな検査の方法となっています。その方法は、血液の中の微量元素の測定を行うというものです。しかし、小規模の診療所では微量元素の測定を行えない場合があります。そのような場合においては、微量元素の測定が行えるような病院に行く必要がありますので、検査の場合にはその点に注意する必要があります。

主な治療方法

微量元素欠乏症の治療法は、微量元素剤を使用します。大抵は点滴で対処可能であり、どういった微量元素が足りていないかによって、点滴の中身は違う傾向にあります。一般的に欠乏しがちなのは亜鉛、銅などです。他にもクロム、コバルト、マンガン、モリブデン、あとはセレンなどが欠乏していることがあります。ちなみに、治療期間は長い傾向にあります。