日和見感染症 ヒヨリミカンセンショウ

初診に適した診療科目

日和見感染症はどんな病気?

日和見感染症とは、通常の体が健康な状態の人では発症しないような弱い病原体が原因で引き起こされる感染症の事です。抵抗力や免疫力が低下している人に起こる事が多く、低下の原因には白血病やエイズなどの疾患、重度のやけどやけが、臓器移植などがあります。また、病院に入院している人が発症することもあり、院内感染も問題となっています。

主な症状

日和見感染症の症状は、その原因となる細菌やウイルスにより様々です。例えば代表的なものであるカリニ肺炎の場合だと微熱や呼吸困難及び乾性咳がありますし、カンジタ菌の感染により発症するカンジタの場合だと、口腔内に痛みや偽膜及び紅斑ができ、口角口唇炎などが発症し、皮膚に痒みのある紅斑や腫れ、浮腫や膿疱ができます。また、爪剥離や爪の変色 が生じることもあります。

主な原因

日和見感染症が発生する原因となるものは、いくつか考えることができます。まず第一に、それのもととなる感染症によって、それ以外の感染症にもかかりやすくなってしまうというケースです。もう一つは、子供や高齢者、何かの病気によって体力が低下している人が、健常者であれば感染することがないような常在菌やウイルスなどに感染しやすくなってしまうというケースです。

主な検査と診断

日和見感染症の検査方法は、サイトメガロウイルス網膜炎などの早期発見にもなる眼底検査、ニューモシスチス肺炎の早期発見になる胸部レントゲン検査、結核の早期発見になるツベルクリン判定、口腔内カンジタ症や歯肉炎などの早期発見・治療につながる歯科検診、女性のみになりますが、子宮がん検診でこれらの検査は、すべてCD4リンパ球に関わる検査です。それと肝臓などの腹部内の状態を調べるのに腹部超音波検査になります。

主な治療方法

日和見感染症の治療法としては、近年、様々な治療薬が開発されています。治療薬としては、ST合剤、ダブソン、アジスロマイシン、リファブチン、バルガンシクロビル、ガンシクロビル、ホスカルネット、アムホテリシンB、アトコバン、ビリメサミンなどがあります。これらの治療薬を適宜適量、投薬することにより、治療を行います。多くは、24時間に一回ずつ服用することが多いようです。