内耳性難聴 ナイジセイナンチョウ

初診に適した診療科目

内耳性難聴はどんな病気?

内耳性難聴とは、内耳に障害がおき音が聞き取りづらくなってしまう、感音性難聴のことをいいます。通常、内耳にはリンパ液が充填されて音を伝える役割を果たしているのですが、内耳が何らかの原因で機能しなくなると音を伝達しなくなる症状が現れてくるのです。原因不明のことが多く、治療法も対処療法しかないのが実情でステロイドを投与することしかできないのです。

主な症状

内耳性難聴とは感音性難聴のひとつで、障害の部位が蝸牛に限定しているものをいいます。その症状は、外耳もしくは頭蓋骨から音が伝わるが、内耳に器質性の病変があるため脳まで到達せず、聴覚が低下してしまいます。また、補充現象を伴うという特徴があります。補充現象とは、音圧がわずかに上がっただけで、正常な音よりも大きく聞こえることをいいます。

主な原因

内耳性難聴の原因は明らかになっているものとしては、騒音性難聴などの過大音響による難聴、抗がん剤や鎮痛剤などの薬物による難聴、風疹や麻疹による感染症やウイルス性の難聴、細菌症による難聴、頭部損傷などの外傷による難聴、その他にも遺伝子異常や加齢など様々なものがあります。また、突発性の難聴もあるため慎重な検査が必要になります。

主な検査と診断

内耳性難聴の検査方法は、複数の方法が存在します。最も多く行われているのは聴力検査であり、単純に音が聞こえるかを検査することと言葉を耳で把握できるかを検査することが行われるケースが目立ちます。また、脳幹聴性反応検査により、脳の神経や内耳に異常があるかどうかを判断することが多く、これらの検査を行い症状の有無を判断することになります。

主な治療方法

内耳性難聴とは、感音性難聴とも呼ばれる、音を聞き分ける部分に原因がある難聴の事です。主に内耳から聴神経・脳にかけての障害ですが、治療法はといいますと、いったんこの難聴になると現在の医療では、改善する事は少ないです。まず原因を突き止めてその原因を避けるか、早期に適切な治療を行うしかないのです。一般にステロイド剤やビタミン製剤が用いられますが、将来的には遺伝子治療が出来る可能性もあります。