伝音難聴はどんな病気?
難聴には様々な種類がありますが、その内の一つに伝音難聴と呼ばれるものがあります。これは、聴力が低下してしまい、音が聞こえなくなってしまうものです。一般的に耳が遠いという表現がされる難聴は、この難聴のことを示しています。症状が進行していくと、次第に大きな音でしか聞き取ることができなくなってしまうため、適切な治療を早期に受けることが必要です。
主な症状
伝音難聴の症状の特徴は、簡潔に言えば耳の外の音が正しく聞き取れない状態の事です。人間の耳の特徴は、耳の外のありふれている音の振動が、耳の中の鼓膜を通じて脳神経に伝わって音を感じる事です。耳の中の諸々の器官が何らかの障害を起こして、難聴の状態を引き起こしている事です。つまり、ありふれている音が耳の中を正しく伝わらない病気です。
主な原因
伝音難聴とは内耳(耳孔の奥の器官)がうまく機能せず、鼓膜への音の伝達能力が落ち聞こえが悪くなる事です。その原因として、内耳にある3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)の連携異常、、、外れてしまったり逆に固まってしまったり、、、のほか鼓膜の外傷などがあります。また耳あかや中耳炎による膿が外耳道・内耳に溜まり、結果この症状につながるケースもあります。
主な検査と診断
聴力の検査方法はヘッドホンのようなみにをつけて音を流し、聞こえるかどうかを答えてもらうのが普通です。簡単な検査ですと、1000ヘルツと4000ヘルツの二種類の周波数で調べますが、これでは伝音難聴か感音性難聴かわかりません。そのため耳鼻科で125ヘルツ~8000ヘルツの間の7つの周波を使い、聞くことができる最小音を調べるのが一般的です。
主な治療方法
伝音難聴の一般的な治療法としては鼓膜形成手術があります。鼓膜形成手術は慢性中耳炎による鼓膜の穿孔を塞ぐことを目的としています。難聴の原因が中耳炎ではなく、耳硬化症の場合は人口耳小骨の置き換え手術が有効です。このケースでは耳小骨の最後の骨であるアブミ骨が硬化し、振動が内耳に伝わりにくくなっています。そのため、固まってしまったアブミ骨を人工骨と交換します。
伝音難聴の初診に適した診療科目
伝音難聴に関連する病名