白線ヘルニア ハクセンヘルニア

初診に適した診療科目

白線ヘルニアはどんな病気?

白線ヘルニアは、白線と呼ばれる腹直筋筋膜にある小さな隙間から、身体の内容物が出てしまうことにより起こるヘルニアです。壮年期の男性に多く見られます。普段の生活の中では症状は現れませんが、運動時などに痛みを伴うことがあります。一般的な治療法は、飛び出してしまった内容物を処置し、白線を縫い合わせる手術を行います。最近では日帰り手術の所も多く、入院しても3日程度で退院できます。

主な症状

白線ヘルニアでは、白線と呼ばれている腹直筋筋膜の小さな隙間から体の内容物が脱出することが確認されます。自覚症状がないことが多いのですが、運動時や入浴時などに痛みを感じることもあります。仰向けになった際に腹部にコブやしこりのようなものが気になるという違和感を訴える場合もあります。お腹に力を入れると膨らんだり、食後膨らんだり、腹痛、下痢が発生する場合もあるので注意が必要です。

主な原因

白線ヘルニア(正中腹壁ヘルニア)は、「白線」と呼ばれる腹直筋筋膜に、小さな隙間ができてしまうことが原因で、発症する病気です。腹直筋筋膜にできた隙間から、体の内容物が出ていってしまい、ヘルニアを引き起こします。腹直筋筋膜とは、腹筋の上あたりにある、筋肉のつなぎ目のようなもので、腹膜の一種です。運動をすることによって、痛みを感じることがあります。

主な検査と診断

白線ヘルニアの検査方法として最も行われているのは超音波検査です。この超音波検査を行うことにより、ヘルニアの症状があるかどうかを明確に判断できます。また、全方向からの検査が可能であるため、所見が分かりづらい部位に発症している場合でも容易に発見することが可能です。検査にかかる時間は比較的短時間であり、簡単に検査を進めることができます。

主な治療方法

白線ヘルニアの治療法は外科手術によって問題箇所を切除することです。初期段階で違和感を感じ始めた頃は問題箇所にサポーターなどをして腹にかかる力が均等にして患者にかかる負担を軽減します。普段の生活でも腹には余計な圧力がかからないように注意して生活し、腹周辺を保護します。サポーターでも抑えきれない状態になったら外科手術で切除します。