排泄障害 ハイセツショウガイ

初診に適した診療科目

排泄障害はどんな病気?

排泄障害とは、何らかの原因により、排尿に困難を認めるものです。尿意の回数によりますが、過多や過少、排尿開始困難、尿失禁のことを言います。正常に機能している例として、膀胱にある程度、尿をためることができます。また、排尿を意図的にすることもできます。また、逆に意図的に排尿を我慢することもできます。このような場合には、排尿による障害とはいいません。

主な症状

排泄障害とは尿が出にくくなったり、勢いが弱くなり途中で止まってしまったり、残尿感、1回の排尿に時間がかかったり、力まないと排尿できなかったりと色々な症状があります。排尿困難な状態を年のせいだと決めつけ放置しておくと悪化し、尿閉という尿が全く出ない状態になり、腎臓に戻りさまざまな障害を引き起こしてしまうので注意が必要です。

主な原因

排泄障害の原因は、中枢神経の障害によって引き起こされる場合が多いです。また、無尿病にかかっている患者の方は高い確率でこの病気も並行して疾病していることが多くあります。その他には、排泄機能の異常として性器や肛門の異常が認められた場合にもこの病気が関わっていることがあります。神経的なものなのか部位的な疾病なのか判断がつきかねる部分があるので注意が必要です。

主な検査と診断

排泄障害(はいせつしょうがい)を調べる検査方法についてです。腸管移送能検査経口マーカーを内服することにより、レントゲンで場所を経時的に追跡します。これにより腸管の移送能・通貨障害の有無を調べます。排便造影検査(デフェコグラフィー)バリウムを直腸に注入し便を排泄する能力を調べます。直腸肛門内圧検査肛門から細いカテーテルを入れて肛門の圧力や動きを調べます。

主な治療方法

排泄障害には排尿障害や排便障害がありますが、特に高齢者で問題になる排尿障害の代表的なタイプである失禁症についてはその中のパターン別にそれぞれの治療法が確立されています。例えば腹圧が掛かった時に失禁してしまう腹圧性尿失禁には骨盤底筋群をトレーニングする事により症状を軽減する事が出来ます。また尿意を感じるとすぐ失禁してしまう切迫性尿失禁や頻尿については薬物治療や尿を貯める膀胱訓練が有効になります。