無症候性キャリア ムショウコウセイキャリア

初診に適した診療科目

無症候性キャリアはどんな病気?

無症候性キャリアとは、感染症に感染している場合に、自覚症状がないため、自分自身で感染症に感染していることを知らない状態にある人のことをいいます。もしこの人がHIVウイルスなどに感染している場合には、自分では気づかずに、多くの人にHIVウイルスなどを感染させてしまうことになります。自覚症状がないまま病気はどんどん進行し、他の人にも病気を感染させてしまうことになり、大変危険です。

主な症状

無症候性キャリアの症状は、代表的なものとしてエイズが挙げられ、風邪のような免疫不全や持続性のある咳や頭痛などを引き起こすことが多いです。一般的には様々な病原体から引き起こされる総称となっているので、その病原体によって発症時の状態は異なります。多くの場合、死に至るケースはあまり報告されていませんが、慢性的に引き起こされるものが多いです。

主な原因

無症候性キャリアの原因は、病原体がもたらす病状の進行が遅かったり、発病に至らなかったり、無症候期が長いために起こります。病原体に感染したとしても、具体的な症状が体に表れないかあるいは軽微であったり、進行が遅いといったことがあります。そのため、本人は病原体の感染を自覚することなく、病原体の感染を周囲に広げることになります。

主な検査と診断

無症候性キャリアの検査方法は、血液検査です。血液検査の種類は、HCV抗体、HCV-RNA、HCV抗原検査です。HCV抗体検査は、以前にウイルスに感染していて現在は完治している場合でも反応します。HCV-RNAは、ウイルスを増殖して検査する方法で、わずかな量のウイルスでも見つけられます。この他には、肝生検や触診、血小板の検査などの方法があります。

主な治療方法

無症候性キャリアの治療法として次の二通りあります。ウィルスを攻撃する方法には、注射でインターフェロンを投与しウィルスの増殖を抑えるもの、核酸アナログを服用してウィルスの遺伝子を作りにくくするものがあり、効果は高いですが副作用も強くなります。肝臓を守る方法には、静脈に注射をして免疫力を高めるもの、内服薬のウルソなどがあり、副作用が少なく高齢者の方にも使うことができます。