反復性腹痛

初診に適した診療科目

反復性腹痛はどんな病気?

「反復性腹痛」は、腹痛が少なくとも1ヶ月に1回(多くの場合、殆ど毎日から週に1~2回)、3ヶ月以上続き、生活に支障をきたすものです。臍の周囲の痛みが多く、強さや持続時間は一定ではなくとも、腹痛は1時間以内に治まります。頭痛・顔面蒼白・嘔吐を併発する場合もありますが、普段は無症状です。心理的ストレスにより症状が悪化し、週末や休日は軽快になる傾向にあります。

主な症状

反復性腹痛の症状としては、臍の辺りを痛がることが多く、数分~1時間程度持続します。痛みの強さは一定ではありません。頭痛や吐き気、顔面蒼白を伴うことがあります。腹痛がない時は元気で動きまわることができます。心理的なストレスが強くなると悪化し、週末や長い休みに入ると軽快する傾向があります。就寝中に痛みを訴えることはありません。

主な原因

反復性腹痛を発症する原因には内臓の異常による器質疾患によるものと、内臓に異常が認められない非気質的疾患によるもの二通りがあります。器質疾患によるものには、胃・十二指腸潰瘍、慢性便秘などの消化器系の疾患、てんかんなどが発症を引き起こすものとして知られています。非気質的疾患によるものでは、心理的なストレスや過敏性性腸症が代表的なものとして知られています。

主な検査と診断

反復性腹痛の検査方法は、病歴の聞き取りや血液検査などによって実施します。患者から腹痛に関しての情報や病歴を聞き取ることによって、判断材料にします。また、体の器官の疾患が原因となって病状が引き起こされている事が疑われる場合には、血液検査や腹部超音波検査、さらには便や尿についての検査を行うことによって、病気の特定を行います。

主な治療方法

反復性腹痛の治療法は原因によって様々です。器質的な病気の場合は、元凶となっている疾患に対しての治療が優先されます。しかし、非器質的な疾患で特に過敏性腸症の場合は定期的に病院を受診し、母親を含む患者本人と担当医師との信頼関係を築いていくことが大切です。またストレス性の場合は、心理療法と薬物療法の組み合わせによって治療を行います。