臓器不全 ゾウキフゼン

初診に適した診療科目

臓器不全はどんな病気?

重度の外傷、感染症、熱病、ショックなどで起こる、生命の維持に必須の複数の臓器の機能が連鎖的に低下した状態を多臓器不全(たぞうきふぜん)といいます。
腎臓、肝臓、血液系、呼吸器、消化器、心血管系、神経系の7つの臓器・システムは生命の維持に必須です。
この状態が生じてしまった場合は、ほとんど治癒することは望めないと考えられています。

主な症状

臓器不全の症状は、敗血症や菌血症などが発展してから発症する傾向があるため、血液の感染症や貧血などを引き起こします。また、血圧の不安定や血中の酸素不足による機能不全などが懸念され、様々な臓器に異常をきたします。
多くは、血液不足による全身の痙攣や失神、めまいなどが顕著に現れることが多く、これらが複合して発症する可能性も極めて高いです。

主な原因

臓器不全の原因となる要因としては様々なものが考えられます。重症感染症、外傷、低血圧、悪意性腫瘍、播種性血管内凝固症候群などが挙げられます。頻度の点から見ると重症感染症が圧倒的に多いと言われています。
機序としては二つが大きなものと考えられ、低血圧等で臓器への血流が不十分になり機能不全となるもの、もう一つは体を防衛するためにホルモン等の科学伝達物質の過剰放出による臓器への悪影響とされています。

主な検査と診断

臓器不全の検査方法は、血液検査によって行います。臓器の不全よって血液には特徴的な成分変化が表れるため、機能不全を起こしている臓器の特定に役立ちます。
なにより、臓器の機能不全状態に対しては早急な治療開始が必要である事が多いため、患者の状態を迅速で簡単に結果を知る事ができる血液検査は、この病状の特定に良く用いられる検査手法です。

主な治療方法

多臓器不全とは2臓器以上が機能不全状態に陥っている状態のことです。このような状態の治療法としては、まず原疾患の治療を行なうことと各臓器の保護療法及び代替療法を取ることで行なわれます。
あくまでも代替療法がメインであり、確立された完治するための治療が存在しないためこの状態に陥ってしまうとかなり致死率が高くなる傾向にあります。