船酔いはどんな病気?
四本足で歩く猿から進化した人間、その特徴である「二足歩行」において重たい頭をより高い箇所に保って生活するようになりました。その際身体の水平バランスを保つ役割で大事なのは、耳の奥にある器官・三半規管です。おかげで人間は意識せずとも重力に逆らい、まっつぐ立って行動することができます。しかし船など乗って足元から大きく揺らぐと、普段との違いに三半規管が混乱してしまい、結果船酔いが発生することになります。
主な症状
乗り物に酔いに強いという人でも船に乗ると船酔いを起こすことがあり症状が重い人だと寝込む人も出てきます。通常の波であれば酔うことがなくても大波がきて揺れが激しくなると嘔吐など激しくなり頭痛やめまいを起こすようになります。船に慣れてくれば少しずつ回復してきますから観光などで酔わないようにするにはなるべく天候の良い日に沖に出るなどするようにします。
主な原因
船酔いの原因としては、自律神経のバランスを崩すことが挙げられます。三半規管や脳が、普段経験しないような揺れを感じることにより、普段保てている自律神経のバランスを保てなくなことが主な理由です。体質によってなりやすい人となりにくい人がいますが、睡眠不足や食べ過ぎ、飲み過ぎ、空腹といったものも一つの要因となります。また、高波が起こっていると船が揺れやすくなるので、酔ってしまう場合があります。
主な検査と診断
船酔いとは船などの乗り物に長時間乗ることで、低周波のゆれに体が過剰に反応して平衡感覚を失ってしまう症状のことをいいます。この症状の検査方法としては、耳の三半規管が機能しているかを診ることで診断することができます。三半規管は平衡感覚をつかさどる器官なので三半規管に異常があるようであれば乗り物酔いの可能性がかなり高くなります。
主な治療方法
船酔いの治療法で最も効果的なのはすぐに船を降りることですが、現実には航行中に降りることができない場合が殆どです。乗り物酔いには予防薬として抗ヒスタミン薬がありますが、これは乗り物酔いが生じた後でも効果があります。ドンペリドン(ナウゼリン)を1回10~15mgあるいはプリンペランを1回1~2錠服用すると、症状の抑制に効果があります。
船酔いの初診に適した診療科目
船酔いに関連する病名