滲出性紅斑 シンシュツセイコウハン

初診に適した診療科目

滲出性紅斑はどんな病気?

滲出性紅斑とは、身体の中でも特に手足に紅色の斑が多数出現するものです。女性に多く見られ季節性があり、特に春に発生する事が知られています。斑は大抵鮮やかな紅色で左右対称形であり、若干むくんで隆起しておりその中央部が濃紅色となっているため上から見ると斑が二重に見えます。時として斑は全身に及び、その多くはかゆみを伴います。また発熱を伴う場合も見られます。

主な症状

滲出性紅斑の症状とは、春から夏にかけての、女性に多くみられ手の甲から、肘にかけてと足の甲から膝にかけて紅斑が生じるタイプの比較的軽度のものと、もうひとつは紅斑が全身の皮膚に生じるやや重症なタイプがあります。発熱や口腔内粘膜にも伴なうものもあります。スティ-ブンスジョンソン病や、中毒性皮表壊死融解症といった生命を脅かす重症タイプのものも同じ本質のものです。

主な原因

滲出性紅斑の原因は、アレルギー反応によって発症するものです。細菌や真菌、あるいはウイルスのような病原体の感染によって、肌に紅斑ができます。また他にも、薬物や腫瘍が要因となって、この病状を表すような事があります。おおよその要因として指摘できるのが、単純ヘルペスウイルスや肺炎マイコプラズマ、さらに薬物投与によるアレルギー反応です。

主な検査と診断

滲出性紅斑の検査方法は、まず視診にて、特徴のある持ちあがった水っぽい紅斑にて気付かされます。また発症部位も、四肢や特に手のひらと特徴が認められ診断できます。更なる原因究明には血液検査で、CRP(C反応性たんぱく)や白血球、ウィルス抗体価などを調べます。それでも、原因不明のことがありますが、このような紅斑が見られたら早めに治療します。

主な治療方法

副腎皮質ステロイド剤を点滴の投与で、滲出性紅斑を治療することが出来ます。副腎皮質ステロイド剤を含む点滴を受ける事で、水疱や発熱や発疹のなどの症状を軽減させる事が出来ます。軽症の時はステロイドが含まれている軟膏を患部に塗ると、びらんや発疹の治療を行なう事が出来ます。強烈な痒みの症状がある時は、抗ヒスタミン剤を使った治療法で痒みを治すことが可能です。