腎盂がん ジンウガン

初診に適した診療科目

腎盂がんはどんな病気?

腎盂がんとは、腎臓の組織で作られた尿が集まる、腎盂という場所にできるがんです。腎盂は移行上皮という粘膜でできていて、このがんは移行上皮から発生しているため、移行上皮がんと呼ばれています。しかし、10%は扁平上皮という組織をもつ扁平上皮がんです。また、5%の人は、左右の腎盂に発症してしまいます。早期発見の場合、手術後の生存率はいいですが、進行してしまうと、生存率は20%程になってしまいます。

主な症状

腎盂がんは、初期の段階ではあまり症状が見られないことも多いがんです。痛みや発熱は伴わないのですが、血尿が見られることが特徴です。がんの大きくなることによって出血するために血尿が見られるのですが、血尿が見られても一度出血が止まると数日から数か月間なにも異常が見られないこともあります。がんや血液により尿管がふさがるとわき腹や背中に痛みを感じることがあります。

主な原因

腎盂がんは尿管がんとともに発生頻度の低い珍しいがんですが、喫煙とフェナセチン含有鎮痛剤の使用が原因と考えられています。喫煙者の割合が多いため男性に多くかかっています。まれに感染症などの炎症によって発症する方もいます。また、膀胱がんと密接に関係しているとされ、膀胱がんになっている人はこのがんになりやすいとみられています。

主な検査と診断

腎盂がんの検査方法について説明します。問診や視診、触診といった基本的な検査に加えて尿検査をおこない、尿中のがん細胞を検査します。また、静脈から造影剤を注入し、腎臓を通って排泄されるところをX線で撮影する静脈性腎盂撮影や尿路造影という検査もおこなわれます。このほか、超音波やCT、MRIなどによる画像診断も併せておこなわれます。

主な治療方法

腎盂がんとは腎盂部分にできたがんのことです。このがんの治療法としては、第一選択として外科的手術が挙げられます。通常のがんであればがんの部位のみを手術しますがこのがんの場合は腎盂以外に尿感や膀胱の一部も手術して摘出する腎尿管全摘手術を取ることが最も一般的なのです。これは腎盂にがんができている場合は転移が認められる場合が多いからなのです。