潜在性甲状腺機能低下症はどんな病気?

潜在性甲状腺機能低下症とは、エネルギー利用に必要なホルモンである甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる、代謝内分泌系疾患の一つである。エネルギー利用に応じて分泌されるが、この疾患ではこれが不足し、神経系、心臓、代謝系の器官の働きが低下する。先天性であるが幼少期に発祥することもあり、その場合は発達上の障害が大変な問題となるためクレチン症という。

潜在性甲状腺機能低下症の主な症状は?

潜在性甲状腺機能低下症の症状とは、その名の表すように、甲状腺が機能低下を起こしている状態で、体力が落ちたり運動能力が鈍ってしまったりします。こうした時には倦怠感や無力感、筋肉がつる状態や思考能力の低下などが表れてきます。ただ、一部の患者ではそうした表面的な状態が出ない人もまれにいます。年のせいなどにされやすく注意が必要です。

潜在性甲状腺機能低下症の主な原因は?

潜在性甲状腺機能低下症の原因は、自己免疫による疾患です。体を守るために存在する免疫であるリンパ球が、自身の体の甲状腺を攻撃することによって発病します。リンパ球が甲状腺を破壊すると、甲状腺では炎症が起きます。そのために、甲状腺が果たすべきであるホルモン分泌といったような各種の機能が低下し、体に異常をきたすようになります。

潜在性甲状腺機能低下症の主な検査と診断方法は?

潜在性甲状腺機能低下症の検査方法は血液検査です。一番いい方法は血液中の甲状腺刺激ホルモン濃度(TSH)を測ることです。甲状腺の機能が低下すると脳下垂体が血液中のTSHをあげることによって反応します。なのでTSHの値が高いとゆう事は、甲状腺機能低下症を意味します。脳下垂体は甲状腺ホルモンの変化にとても敏感なのでTSHを測る事が効果的です。

潜在性甲状腺機能低下症の主な治療方法は?

潜在性甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモン値は正常範囲であるが、TSH値のみ基準値を超えている状態の病気です。この病気の治療法は、甲状腺ホルモン値が正常の場合、特に治療はなく経過観察で様子を見ます。正常値を外れた場合は、甲状腺ホルモン剤を内服による治療をします。ホルモン剤は薬ではないので、一度治療を開始したら継続する必要があります。

潜在性甲状腺機能低下症の初診に適した診療科目