うつ熱

うつ熱はどんな病気?

「うつ熱」とは、通常の発熱と違い直接体温調節中枢に作用するものではありません。
産生された熱が放散された熱よりも大きくなった場合や、体温調節機能が限界を超えたり未熟の場合、熱の放散が小さくなる事があります。このように熱の放散が小さくなると、熱が体内にこもってしまい、体温の上昇に繋がります。
病気が原因なのではなく、高温環境や放熱機構(冷却装置)のトラブルといった外部環境の異常により生じます。

主な症状

うつ熱の症状は、通常の風邪時に発熱するように風邪を引いていなくとも発熱するのが一般的です。
熱中症や熱射病の際の発熱のことをさすことが多く、ウイルス等による風邪ではないのに発熱する場合はこちらの危険性があります。発熱は風邪時よりも高くなることが多く、40度を越えることも多くあります。
また、さらに上昇すると死の危険性があるため注意が必要です。

主な原因

うつ熱の原因となるのは、発熱のように病気によるものではなく、夏場やこもった室内での高温環境、体内の冷却装置のトラブルよることが多いです。
体内の熱をうまく外に逃がすには、体温を恒常的に保つための機能を作動させなくてはいけませんが、外部気温が高温多湿でさらに風もない場合には、上手く作動してくれずに身体が高体温状態となります。

主な検査と診断

うつ熱と他の病気の発熱の違いは見極めにくいです。検査方法もはっきりとしていませんが、本人の症状や様子で見当をつけることも出来ます。まず風邪などの症状が見られる時は風邪でしょう。暑い場所で長時間仕事をしている場合も熱調節が出来ないための熱射病かもしれません。
原因不明で微熱が続く場合はこの病気である可能性が多いです。その前後で頭を良く使う、緊張感が増している時などはその可能性が高いでしょう。

主な治療方法

うつ熱の治療法は、その個人にとって良好な環境を作ることです。外的要因で発症するので、治療行為も外的行為でします。風通しを良くする、扇風機やクーラー、冷房機といった機械を使うなど、方法はいろいろあります。
また睡眠時の対応として、布団を使わないようにしたり、薄い生地のタオルケットを使用しても改善効果が見られる場合があります。

うつ熱の初診に適した診療科目