クリーゼはどんな病気?

クリーゼとは、英語で危機という意味です。内分泌の異常により、危機的な状態のことを言います。なので、場所により、名前は違いますが、どれも、分泌異常によりひきおこされる病気です。急性副腎不全は、急激な副腎皮質ホルモンの分泌異常です。このようにして、分泌異常がなおらない場合には、死に至る場合もあるとても危険な状態を指しています。

クリーゼの主な症状は?

クリーゼの症状は、問診的にある程度は判断することができます。骨格筋の疲労がかなり早くなっているので、繰り返して運動する場合に、普通のヒトよりすぐにつかれるようになるのです。また一日のうちに何度もこうした傾向があるということが判明していて、午前中はそこそこ大丈夫なものの午後になると疲れやすくなるなど、時間帯による変化をきたすのです。他にも眼球が動きにくくなるなど、肉体的な変化が多く現れます。

クリーゼの主な原因は?

クリーゼの原因は、ホルモンの過剰な分泌あるいは欠乏によるものです。ホルモン異常によって体がショック状態に陥り、各種の問題を引き起こします。ホルモンの分泌を行う器官には副腎や甲状腺などがあり、それぞれに細菌の感染や器官の閉塞、怪我や手術の負担、その他の機能不全などの要因によって、ショックの症状を引き起こすことになります。

クリーゼの主な検査と診断方法は?

急性の不全とされている副腎クリーゼは急激なホルモン分泌により発病する可能性があります。検査方法は血中に存在しているナトリウム・カリウムの上昇により血糖の低下が見られることがあります。又、ホルモン検査を実施した際に副腎ホルモンに存在しているコルチゾールが正常値を下回っている場合などに発病している疑いがあると診断されることがあります。

クリーゼの主な治療方法は?

副腎クリーゼは、急速に悪化する疾患であるため、発症が疑われる場合には、ホルモン測定等をせず、早期に治療を開始します。主な治療法は、塩分とブドウ糖を含む補液、ならびに副腎皮質ホルモン薬の点滴投与を施すことによって、速やかな改善を図ることです。なお、本疾患においては、上記のとおり容体の変化が急速に起こることから、治療の開始が早期であるほど、感知する確率が高くなります。

クリーゼの初診に適した診療科目