劇症肝炎 ゲキショウカンエン

初診に適した診療科目

劇症肝炎はどんな病気?

劇症肝炎とは、急性肝委縮症、急性黄色肝委縮症とも言われ、最悪の場合は急激に肝不全に陥り10日以内に肝性昏睡で志望するとも言われる恐ろしい病気です。原因はウイルス性肝炎の劇症型が多いです。症状は発熱や筋肉痛などの風邪のような症状から始まり、食欲不振、黄疸などが主です。診察は血液検査が多く、血中の血清ビリルビン、プロトロンビン時間(40%以下で診断基準に満たされる)などをもとに診断されます。

主な症状

劇症肝炎は、肝臓が急激な炎症を起し、肝機能が低下して、解毒作用が低下している極めて危険な状態です。この症状になりますと黄疸が出て、意識を失うことが多く、血漿交換などで肝機能の代替行為を行なっていかないとかなりの確率で死に至ることが知られているのです。このような状態ですと救急救命センターがあるICUでないと対処できないのです。

主な原因

劇症肝炎にまで至ってしまう原因は、一般的に知られているAからC型の肝炎ウイルスのほか薬物アレルギーによる場合がほとんどのようです。あまり聞きなれないB型肝炎の発症に伴って生じるD型、野生獣肉や汚染飲食料を摂取することによって感染するE型がその発症の端緒となることがあります。症状は劇症という名称がついているものの当初は普通の肝炎と変わりないものの、数日を経過すると意識障害が現れます。

主な検査と診断

劇症肝炎の検査方法として、血液生化学検査、脳波、画像検査が挙げられます。血液検査では血清ビリルビン、GOT、GPT、末梢血血小板数、血清タンパク、プロトロンビン時間、血液ガス、血漿グルコース、アミノ酸組成、グアミナーゼ、血清モノアミンオキシダーゼ、肝細胞増殖因子を調べます。脳波では肝性脳症によりより徐波化します。腹部エコーでは急速に進行する萎縮、肝縁の形態変化、腹水などが確認されます。

主な治療方法

劇症肝炎の治療法は、普通は緊急的な治療というものをしなくてはいけません。肝性脳症を改善するために全力を尽くすとともに、肝細胞がちゃんと再生されるまでの間、肝臓を休めなくてはいけないので、人工肝補助を行ってあらゆる毒素を取り除く処理を機会によって行うのです。さらに、そうしたことをやっていると合併症の可能性もでてくるので、それを防ぐための薬剤投与も同時に行わなくてはなりません。