異所性蒙古斑 イショセイモウコハン

初診に適した診療科目

異所性蒙古斑はどんな病気?

異所性蒙古斑とは、青あざの一種と言えます。通常は尻や背中などに見られることが多い蒙古斑に対して、それ以外の部位に出来た蒙古斑のことを示しています。
多くの場合は、次第に薄くなって消えていくものですが、色調が濃い場合などは大人になっても残ってしまうことがあります。
衣服で隠すことができる部位とは違って、顔などに発症すると外見に大きく関わるため、患者の精神的苦痛につながることもあります。

主な症状

異所性蒙古斑は、生まれつきお尻や背中以外の場所に青い痣の様な蒙古斑が出来ているのが症状です。
この蒙古斑は、大きいものから小さいものがあります。そして、人によって様々な場所に出来ますし珍しいものではありません。
小さいものは、年を重ねる毎に薄くなって消えることも多いのが特徴です。
痛みや痒みは一切ありません。

主な原因

異所性蒙古斑の原因は、メラノサイトの広い活性化によります。胎児が母体にいるときに、腰部を中心にしてメラノサイトが活発に活動しています。それが蒙古斑として表れます。
蒙古斑は、表皮基底層よりも深い真皮層にメラニン細胞が存在しています。さらに異所性蒙古斑は、通常の蒙古斑に比べて範囲が広く、また消失時期が遅い場合において、この病状として認められます。

主な検査と診断

異所性蒙古斑の診断は特徴的な色素斑ですので視診で行われることがほとんどですが、切除した細胞の一部を顕微鏡を使い細胞検査するこで確定させることが出来ます。

主な治療方法

異所性蒙古斑の治療法は、成長による自然消滅を待つという方法が有効です。
ほとんどの場合において、学童期までには蒙古斑の症状は消失します。
また、学童期まで蒙古斑が残っている場合でも、成人までに自然と消失することが多いです。
蒙古斑に対して積極的治療を行うのであれば、Qスイッチレーザーを照射することにより、蒙古斑の色素を取り除く事ができます。