顎下腺炎 ガクカセンエン

初診に適した診療科目

顎下腺炎はどんな病気?

顎下腺炎とは、顎下にある唾液腺に炎症が起こる病気です。細菌が唾液腺の出口から入り、唾液分泌時に腫れと痛みを生じさせます。
治療としては、唾液腺をマッサージなどで刺激し、唾液の排泄を促すとともに、薬で炎症を抑えることが一般的です。
食事等の唾液分泌時に痛みが生じたり、顎下が腫れた場合は早めに口腔外科に相談するといいでしょう。

主な症状

顎下腺炎は唾液腺周囲に炎症が広がります。その中でもこの病気は口低部に痛みが走ります。
舌の下にある唾液腺に痛みが出たり、顎の下が腫れたりすることが多いです。
耳の下が腫れるおたふくかぜや耳下腺炎と間違われることがあります。
唾液が分泌される時に腫れや痛みが起きるので、食事をして唾液が多く出るとき痛みが強くなることもあります。
ひどくなると、食事が食べられないほどの腫れと痛みが出てきたり、喋るのが困難になっていきます。

主な原因

顎下腺炎とは化膿性唾液腺炎のうちの一つで、原因としては細菌感染によるもの、ウィルス感染によるもの、免疫異常によるものなどがあります。
放射線照射によって生じることもあります。
唾液の分泌が異常に低下し、口腔細菌が排世管から感染することが主な原因です。

主な検査と診断

顎下腺炎の検査方法は、急性のもので、食事やつばを飲み込む時に痛むという症状なら、まずは、問診をします。そして、現在の状況を聞きます。そのあと触診によって腫れ具合を見ます。
ウィルスによる感染が疑われる場合は、血液検査の必要が出てきます。その時期よっては、流行性の場合があるので注意が必要です。
程度によって有効な処置を施す必要があります。

主な治療方法

治療方法は抗生物質などを投与して炎症を抑えていきます。
抗菌薬を投与し、同時に消炎鎮痛薬で炎症を和らげるという治療が行われます。
炎症がおこっている場所がうみになっていた場合は切開などの消炎手術を行います。
ウイルス性では対症療法が中心になっています。

口腔衛生を良好に保つことが重要で、水分補給や唾液腺のマッサージなども有効です。