口腔乾燥症はどんな病気?

口腔乾燥症とは、唾液の分泌量が低下し口腔内が乾燥する状態の疾患です。最大の症状は唾液分泌量の低下で、その他にも口腔内のネバネバとした不快感などもあります。原因として、口呼吸、コーヒー・紅茶・煙草などの嗜好品の過剰摂取、摂取水分量の不足などが挙げられます。治療法として、うがい薬、トローチ、口腔用軟膏、内服薬の使用などがあります。

主な症状

口腔乾燥症の症状には、主に唾液の分泌量の低下が見られます。そしてその唾液の分泌量の低下によって、歯周病にかかってしまったり、舌苔の付着や気になるくらいの口臭、口腔内の不愉快なネバネバ感などが起こります。これらは軽度のときに起こることで、これが重度になってくると、歯周病が進行したり舌苔が激しくなったり、舌痛や嚥下障害が起こったりします。

主な原因

口腔乾燥症の主な原因は、ほかの病気の併発症状や薬の副作用が挙げられます。薬の副作用として広く認められており、糖尿病や更年期障害、腎不全などの症状の一種でもあります。またストレスや自律神経の状態も大きく影響しています。口腔乾燥の主要因となる病気としては、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群が代表的なものとして知られています。

主な検査と診断

口腔乾燥症の検査方法は大きく分けて視診と検査の2つがあります。視診に分けられるのは、問診による自覚症状を尋ねるものや、視診判定です。また検査としては、唾液の分泌量や粘膜の湿潤度、また唾液の成分を調べる方法があります。しかしこの中で唾液の分泌量を調べる方法については、寝たきりの患者さんなどにとって出来るだけ簡単なものにする必要があるため、避けたほうが良い場合もあります。

主な治療方法

口腔乾燥症の治療には口腔内への唾液の分泌を促進したり、また唾液を代替する液体などで口腔内を恒常的に潤し続けてあげる必要性があります。ですから治療法としては摂取すると唾液腺を刺激し唾液の分泌を促すトローチを舐めたり、人口唾液などで口腔内を潤したりという方法が採られます。また内服薬を服用したり、精神療法からアプローチを行ったりするケースもあります。

口腔乾燥症の初診に適した診療科目